日常の気になる疑問を解決!みかんやパイナップル缶はあるのに、バナナ缶やいちご缶がないのはなぜか。知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。
知って楽しい!おもしろ雑学
Q.みかん缶やパイナップル缶はあるのにバナナ缶やいちご缶がないのはなぜ?
A. 加熱処理をする際に、見た目が悪くなったり、味が変化したりするからです
(缶詰博士 黒川勇人さん)
10月10日は缶詰の日。日本で初めて缶詰が一般向けに生産された日なのだとか。便利でつい買ってしまう缶詰。なかでも、フルーツの缶詰はいつでも手軽に食べられて重宝する。でもひとつ不満が。みかんやパイナップルの缶詰はあるのに、どうしていちごやメロンの缶詰はないのだろう。
缶詰博士の黒川勇人さんによると「バナナやいちご、メロンの缶詰がないのには製造過程に理由があります。缶詰は長期保存のために加熱処理をするのですが、バナナやメロンは高温・長時間で加熱する必要があります。そうすると食感や味が変わり別物のようになってしまうのです。それに対してみかんやパイナップルは、短時間・低温で加熱すれば長期保存が可能。見た目も味も生の状態とそれほど違わないため、缶詰に向いているフルーツといえます」とのこと。
明治以降、日本の缶詰メーカーは、さまざまなフルーツを缶詰にした結果、おいしかったものだけが現代に残っているのだ。
バナナやメロンの缶詰も技術的には製造できるため、販売されている国もある。
「タイではバナナの缶詰が販売されています。実際に食べてみましたが、バナナのようなねっとりした食感はなく、ぼそぼそしていました。しかも、缶詰を開けてからみるみるうちにバナナが黒く変色して驚きましたね。日本は運送技術が発達しているので無理に缶詰にする必要がないのでしょう」(黒川さん)