6月3日金曜日の夜。
連休前なのに、そのセンセイは時計の針が午後9時45分を回っても学校から帰ろうとしなかった。
女児の体育館シューズに…その様子を動画撮影
静まり返った教室で、机の脇にある女児の体育館シューズを確認すると、自身の体液をシューズの中にぶちまけた。しかも、一連の行為はスマホで動画撮影していたという。その後、動かぬ証拠になるとは知らず……。
センセイの裏の顔は約4か月後、白日のもとに晒された。
「別のわいせつ関連事件を捜査する中、家宅捜索で押収したスマートフォンからこの動画が見つかった。容疑者のからだの一部が映り込んでいる。被害者はこうした行為をされたことに気づいておらず、容疑者が撮影後にシューズを拭き取った可能性があるとみて調べている」(捜査関係者)
小澤正彦容疑者(28)。千葉県松戸市立小学校の教諭で、女児の体育館シューズに体液をかけたとして県警君津署が8日、器物損壊の疑いで逮捕した。
警察の取り調べに対し、
「生徒の靴に自分の体液をかけたことに間違いありません」と容疑を認めている。
日本体育大学を卒業後、2020年4月に非常勤講師として同小に着任。昨年、本採用となり、高学年のクラス担任をまかされていた。
「仕事には一生懸命に取り組んでいた。目立つ遅刻や無断欠勤もなく、勤務態度に問題のある教員ではなかった」
と松戸市教育委員会の担当者。
学校は緊急保護者会を開いて事情を説明するとともに、児童には校長が校内放送で事件を伝えた。児童は落ち着いて放送を聞いていたという。
在校生の保護者は言う。
「やさしい先生と評判でした。ノリもいいから子どもたちには人気だったみたいです」
逮捕の約3週間前には栃木・日光への修学旅行に同行し、東照宮では呑気にピースサインをして集合写真におさまっていた。
卒業生の男子生徒は話す。
「他人の悪口を言ったり、傷つけたりするとかなり怒ります。見た目はいかついので迫力があり、その場しのぎの言い訳をしても、“おまえらには信用がない”などと言って許してくれない。男子に厳しく女子には甘かった。でも怪しいスキンシップは見かけませんでした」
ミニバスケットボール部の顧問を務めるなど運動が得意だった。動きやすい服装を好み、「ファッションセンスはよかった」(別の卒業生)という。
愛読書は『スラムダンク』
「先生になる前からずっとバスケをやっていたそうで“本当はプロバスケ選手になりたかったんだ”と話していました。愛読書はバスケ漫画の『スラムダンク』です。プレーをしてくれたこともありますが、ミスしていいところを見せられませんでした。プレッシャーに弱いタイプなんだと思います」(同卒業生)
学校関係者によると、6月に結婚したばかりの新婚ホヤホヤ。同じ時期に犯行におよぶとは呆れるしかない。
事件発覚のきっかけとなったわいせつ関連事件は同校とは関係ないとみられるものの、狙われたのはやはり未成年の女性だった。
「動画は販売目的でなく個人の性的欲求を満たすためとみられる。押収したスマホを精査しなければならないが、ほかにも不審な動画があるとみて余罪を調べている」
と前出の捜査関係者。
類似画像らしきものも見つかっており、体育館シューズに限らず、精液をかける行為に興奮するマニアらしい。取り調べには素直に応じ、後悔する様子もみせているという。