オートミールは、栄養豊富で脂肪になりにくく、ヘルシーな食品として大注目。特に食物繊維をたっぷり含んでいることから、“腸活”にうってつけ!“オートミール生活”を実践中という、料理研究家の牛尾理恵さんにおすすめの食べ方を聞きました。
栄養豊富!料理研究家おすすめの調理法
「寒さの増すこれからの季節は温かいスープがイチ押し。冷え対策になりますし、スープなら調理することで失われがちな水溶性食物繊維などの栄養を余すことなくとることができます。また、トロリとした食感で満腹感が得やすいのも利点」(牛尾さん、以下同)
トライする前に、知っておきたいのがオートミール調理のポイント。
「今回紹介するレシピはすべて“クイックオーツ”と呼ばれる、軽く砕いてあるタイプのオートミールを使用していますが、お好みで粒をカットしていない“ロールドオーツ”を使ってもOK。クイックオーツだとおかゆやリゾットのような粘りがある感じに仕上がるのに対し、ロールドオーツはもう少しさらっと仕上がります。また、オートミールは鍋で温めると底にこびりつき、洗うのが面倒。電子レンジで作るのがおすすめ」
耐熱ボウルにオートミールと具材、水分と調味料を入れ、ラップをして電子レンジにかけるだけ。
鍋いらずのお手軽調理で作れるポカポカスープで、この秋冬をすこやかに過ごそ!
基本のオートミールスープ
材料(1人分)
キャベツ…30g
玉ねぎ…30g
しいたけ…1枚
豚ひき肉…60g
オリーブ油…小さじ1
オートミール…30g
水…カップ1と1/2
顆粒スープの素(洋風)…小さじ1/2
塩…小さじ1/3
こしょう…少々
作り方
1. キャベツは1cm四方に切る。玉ねぎは1cm角に切る。しいたけは軸を除いて1cm角に切る。
2. 耐熱ボウルにひき肉をほぐして入れ、、オリーブ油を加えてサッと混ぜてラップをし、電子レンジに3分間かける(写真左)。
3. 2を取り出し、Aを加える(写真右)。再びラップをし、電子レンジに3分間かける。
5分でチャチャッと!あと1品欲しいときにぴったりの「クイックスープ」
缶詰や冷凍野菜などを活用して、時短調理を実現。忙しい朝でもサッと作れてお手軽!
ミックスビーンズとハムのトマトスープ
材料(1人分)
ミックスビーンズ…50g
オートミール…30g
ロースハム(1cm四方に切る)…2枚分
トマトジュース(塩分不使用)…カップ1
水…カップ1/2
顆粒スープの素(洋風)…小さじ1/2
塩…小さじ1/3
こしょう…少々
パセリ(みじん切り)…適量
作り⽅
耐熱ボウルにAを入れ、サッと混ぜてラップをし、電子レンジに4分間かける。器に盛り、パセリを散らす。
1品で大満足、しっかり栄養をチャージ!「完全食スープ」
肉、魚などのタンパク質に野菜、そしてオートミール。必要な栄養を1品で一度にとれる、身体が喜ぶスープ5品。
豆乳の担々風スープ
材料(1人分)
豚ひき肉…50g
にんにく・しょうが (ともにすりおろす)…各1/2かけ分
ごま油…小さじ1
顆粒チキンスープの素(中華風)
豆板醤・しょうゆ…各小さじ1/2
塩…小さじ1/3
こしょう…少々
豆もやし…50g
豆乳(無調整)…カップ1
オートミール…30g
すりごま(白)…大さじ1
青ねぎ(小口切り)…適量
作り⽅
1. 耐熱ボウルにAを入れて混ぜ合わせ、豆もやし、水カップ1/2を加えて再び混ぜる。ラップをし、電子レンジに3分間かけて取り出す。
2. 豆乳、オートミールを加え、サッと混ぜて再びラップをし、電子レンジに3分間かける。取り出してすりごまを加えて混ぜ、器に盛り、青ねぎをのせる。
小腹を満たす軽食スープ
ふと空腹を感じたときも、やっぱりオートミール!罪悪感なく、胃袋を満たすことができます。
ツナとなめたけのお茶漬け風
材料(1人分)
ツナ(缶詰/水煮)…1缶
なめたけ(味付き)…50g
オートミール…30g
水…カップ1と1/4
塩…2つまみ
刻みのり・練りわさび…各適量
作り⽅
耐熱ボウルにツナを缶汁ごと入れ、Aを加えてサッと混ぜてラップをする。電子レンジに4分間かけて器に盛り、のりをのせてわさびを添える。
※電子レンジは600Wを使用。500Wの場合は加熱時間を1.2倍にしてください。はちみつを使用しているものは1歳未満の乳児には与えないでください。
教えてくれた人は…牛尾理恵さん
料理研究家。病院での食事指導、料理研究家の助手などを経て独立。作りやすくてバランスのよい料理、おいしく食べながらダイエットもかなえるヘルシーレシピなどに定評がある。
<取材・文/松家寛子>