「やっぱり歌が好きだし、モノマネも好きなんで」
10月上旬、新宿駅南口では50人ほどの人だかりができていた。駆け出しミュージシャンの路上ライブ……ではなく、観客たちからは大きな笑い声が聞こえてくる。その輪の中心にいたのは、ものまねタレントの清水良太郎だった……。
「清水さんは、『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』(フジテレビ系)など、ものまね番組に数多く出演するだけでなく、『あまちゃん』(NHK)などテレビドラマにも出演していて、俳優としても活動しています。父親の清水アキラさんは、“ものまね四天王”の一人に数えられた大御所のものまねタレントですね」(スポーツ紙記者)
路上ライブのことを聞くと重たい口を開き…
親子で共演し、ディナーショーを開催するなど、ものまねタレントとして師弟関係にあった二人だが、息子の起こした不祥事で関係性は悪化したのだった。
「‘17年2月に違法賭博が発覚して活動謹慎となり、同年10月には覚醒剤所持で逮捕。執行猶予3年の判決が出ています。さらに、'21年4月には妻に対する傷害容疑でも逮捕されています。何度も裏切られたことで、アキラさんと良太郎さんの関係はすっかり冷え切ってしまいました」(同・スポーツ紙記者)
芸能界から姿を消したあと、個人会社を設立して運送業を営むなどしていたが、1ヶ月ほど前から前述の路上ライブを始めていたという清水。SNSを使って告知し、通行人のリクエストに答え、即興で歌を作って披露するなど、この日は1時間以上にわたって路上ライブを敢行した。ライブ後、観客からのサインや写真撮影などファン対応を終えた清水に質問を投げかけた。
――『週刊女性』ですが
「あっ、いいです。ノーコメントで」
――ひとことだけでも……。
「どうせ悪く書くでしょ(笑)」
初めは怪訝そうにしていた清水だが、路上ライブのことを聞くと重たい口を開いた。
メディア復帰は考えているのか
――路上ライブの反響はどうですか?
「お陰さまで、こうやってお客さんも集まってくれていますので、有り難いです。やっぱり歌が好きだし、モノマネも好きなんで。いちからやり直すなら、路上ライブからだと考えました」
――お父様はこのことを?
「いや、知りません。あくまでも僕自身が決めましたので。親がどうとかではなくて、僕自身の考えで。父の営業のサポートもできないので、こうして路上ライブをしています」
――メディアへの復帰は考えてますか?
「歌、ものまねが好きなので、路上ライブをやっている。勿論、やれる場所があれば、今後もやっていきたいです。コンサートやライブハウスでの活動も自分の力でやれるところまでやってみようと考えています。じゃあ、お客さん待たせているので!」
記者の質問にひと通り答えると、清水は再び観客の元へと戻っていったのだった。
再出発の道のりは長く険しいものになるだろうが、清水は自分の足で1歩ずつ歩み始めている。