元光GENJIの諸星和巳

 ジャニーズ事務所の伝説的ロックバンド・男闘呼組が、10月15・16日に、東京・有明ガーデンシアターで、29年ぶりの再始動ライブ『男闘呼組1988』を開催。往年のヒット曲「TIME ZONE」「DAYBREAK」などを披露し、会場に詰めかけた6,500人のファンを歓喜させた。ジャニーズファンの間では、男闘呼組と同時期に活躍した光GENJIの再結成を望む声が出ているが「現時点では難しそう」(エンタメ誌記者)だという。

 成田昭次、高橋和也、岡本健一、前田耕陽からなる男闘呼組は、1988年にシングル「DAYBREAK」でデビューし、同年の『NHK紅白歌合戦』に初出場。翌1989年には東京ドーム公演を成功させるなど、一躍スターダムにのし上がった。

男闘呼組サイドの再結成の布石

「ところが1993年、高橋がジャニーズ事務所から突然解雇。それに伴い、グループ自体も活動休止に至りました。当時は、高橋の違法薬物使用を疑ったメリー喜多川氏が、一方的にクビにしたという説が一部で報じられたものの、高橋本人がこれを否定したとか。その後、94年に前田、95年に成田が退所し、岡本だけがジャニーズに残っていたのですが、昨年10月末をもって、同社との専属契約をエージェント契約に切り替えています」(スポーツ紙記者)

 そんな4人が再集結するきっかけとなったのが、2019年9月に行われたジャニー喜多川氏のお別れ会。その後、男闘呼組は、今年7月放送の音楽特番『音楽の日2022』(TBS系)にサプライズ出演し、デビュー35周年を迎える2023年8月まで、期間限定で再活動することを発表。

 音楽特番へのサプライズ出演に始まり、大規模なライブ開催、さらに今年12月には東京、大阪、名古屋での追加公演も決まった男闘呼組。

男闘呼組サイドは、水面下でジャニーズ事務所にきっちり話を通していたからこそ、ここまで大々的に再始動できたのでしょう。ちなみに、岡本がジャニーズとの専属契約を終了し、エージェント契約に切り替えたのも、再結成の布石だった可能性があります。実際、この直後に岡本は、自身のバンド『ADDICT OF THE TRIP MINDS』のライブに、成田をゲストギターとして登場させている。かなり用意周到に再結成の準備を進めてきた様子がうかがい知れます」(週刊誌記者)

 そんな男闘呼組の華々しい復活劇を受け、往年のジャニーズファンからは、光GENJIの復活を望む声が上がっているようだ。

「光GENJIは内海光司、大沢樹生、諸星和己、佐藤寛之、山本淳一、赤坂晃、佐藤敦啓(現在は佐藤アツヒロ)の7人からなるグループで、1987年にシングル『STAR LIGHT』でデビュー。ローラースケートで滑走しながら歌うというスタイルが話題を呼び、『ガラスの十代』『パラダイス銀河』『太陽がいっぱい』など、数々の大ヒットソングを生み出しました。

スキャンダル続きの光GENJI

 しかし、1994年に大沢と佐藤寛之が脱退・退所すると、翌1995年にグループは解散し、それに合わせて諸星も事務所を離れることに。その後2002年に山本が退所、2007年には赤坂が覚醒剤取締法違反で現行犯逮捕され、解雇となっています。現在は、内海と佐藤アツヒロだけがジャニーズ所属です」(同・前)

 かつては社会現象となるほどの人気を誇った光GENJIだが、近年では元メンバーのスキャンダルばかりが取りざたされるようになった。

1987年、光GENJIがデビュー

「例えば、大沢は2014年、前妻の女優・喜多嶋舞との間にもうけた長男が『実子ではない』と週刊誌にスクープされ、DNA鑑定を行った末に、父子関係がなかったことが発覚。また山本は2013年頃から愛媛県松山市の道後温泉にあるバーで働きだしました。

 しかし14年に結婚した妻が、その翌年、山本に3000万円もの大金をむしり取られ、ソープランドで働くことを勧められたと告発しています。また薬物事件でクビになった赤坂は、2009年にも覚醒剤取締法違反で逮捕。2015年には、人妻と沖縄・宮古島に移住していたことが報じられるなど、何かとお騒がせ続きです」(スポーツ紙記者)

 一部の元メンバーのスキャンダルによって、アイドルとしての輝きは完全に失われてしまったように見える光GENJIだが、諸星は再結成を心から望んでいる様子。

「諸星は今年7月、ゲスト出演した『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、男闘呼組が復活を発表した『音楽の日』を観て、≪結構、涙が出てきましたよ≫と話していました。再結成については≪もちろんやりたいですよ、僕はね≫と訴えながらも、≪なんで我々の光GENJIのグループが、再結成できないかってことについて、話し合ったほうがいいと思う≫とのこと」(ウェブメディア編集者)

光GENJIの名前を使ったグッズを作成

 2018年には、赤坂が自身のライブで、≪光GENJIの元メンバーと会いました。初めて7人全員が集まりました!≫とファンに報告するなど、再結成の機運が高まった時期もあった。しかし、諸星の口ぶりからすると、再結成は現実的ではないのだろう。

 そんな諸星だが、各メンバーとの交流を持ち続けており、2014年には、大沢の初監督映画『鷲と鷹』で、大沢とともにW主演を務めている。またここ最近は、赤坂とともにライブイベントを行い、今年8月に開催した『HIKARU現実(光GENJI II)~夏の途中のハーモニー~』は、「光GENJI 35 Anniversary」とPRしていたが……。

1993年5月、NHK『アイドルオンステージ』収録にて。上から男闘呼組、光GENJI、SMAP、KinKiKidsとTOKIO。元メンバーの小島啓(下段、右から4番目)の姿も

「やはり元メンバー同士のコラボは、かつてのファンを喜ばせますし、集客も伸びるのでしょう。ただ、イベントに『HIKARU現実(光GENJI II)』というタイトルをつけたり、『光GENJI 35 Anniversary』と宣伝しているのを見ると、ジャニーズ時代のグループ名をこんなに堂々と使っていいものかと、びっくりしてしまいます。諸星と赤坂が、光GENJIの名前に必死にすがっているようにも見えますしね。

 しかも諸星は、現在公式サイトで、『光GENJI 35 Anniversary 記念モデルALOHA Bracelet & Anklets “Roller Skates”』というローラースケートのアクセサリーを、税込11,000円で販売中。これはたとえ話ですが、もし香取慎吾らの『新しい地図』が、勝手に『SMAPデビュー○周年記念』と銘打ったグッズを展開したら、ほとんどの人が強い違和感を覚えるでしょうが、諸星のやっているのはそういうこと。ジャニーズサイドはこうした動きを、どういった気持ちで見ているのか」(同・前)

 男闘呼組の再結成は、「ジャニーズの公認を取り付けたからこそ、スムーズに進んだのだろう」と、前出の週刊誌記者は繰り返す。果たして光GENJIの再結成を切望する諸星は、何らかの算段を立てているのだろうか。

 

光GENJI35Anniversary記念モデルと名付けられたブレスレットを11000円で販売中(諸星和巳のHPより)

 

光GENJI

 

再びこの7人が集まり光GENJIとして活動する日はくるのか……