10月18日、元セクシー女優の「愛沢のあ(実年齢・27)」が香港の警察に売春していた容疑で逮捕されていたという情報を現地メディアが伝えた。
17日に起こった逮捕劇。高級ホテルやショッピングモールが立ち並ぶ香港一の繁華街・尖沙咀(チムサーチョイ)に取り締まりを行った際、16人いた女性のうちのひとりが日本人だったということに端を発する。
「接客する女性のなかに日本語を話す女性がいたとして、調べたところセクシー女優の愛沢のあさんであることが発覚しました。現地メディアには本名も掲載されていますね。彼女は高級ホテルで男性を接客したといいます。記事によれば売春集団がロシア発のチャットアプリ『Telegram(テレグラム)』を通じて愛沢さんが過去に撮影した作品を宣伝して集客をしていたそうです。
同アプリはメッセージが暗号化されるため、運営側にさえ会話内容が把握されることがなく、一定間経過すると自動でメッセージが消える機能もあり、証拠隠滅が図れるとして犯罪にも利用されることが多い」(全国紙記者)
稼ぎの半分は“仲介手数料”
ふたりの警官に片腕ずつ掴まれた彼女がスーツケースを転がしながら警察車両のワゴンに乗り込んでいる様子が撮影されている。
2018年に「成沢めい」名義でデビューした愛沢は、26本の作品に出演。事務所を移籍したのちに「愛沢のあ」に改名し、2019年12月に再デビューを果たしたが、デビュー作品に出演して以降、1本も作品には出演していない。
「香港の警察によれば、入国規制の緩和により、香港に売春に来た外国人女性の数が大幅に増加しているそうです。なかには、それほど売れていない日本のセクシー女優も多く、仲介を通して売春で金を稼いでいたといいます。
しかし、報道では客は愛沢さんに6000〜7000香港ドル(約11〜13万円)を支払っていたといいますが、売春集団に仲介手数料として4000香港ドル(約7万円)を手渡していたとそうですよ」(同・全国紙記者)
そうであれば、売上の半分以上を中抜きされていたことになるが──。
逮捕直前までしていた“撮影とは別の仕事”
逮捕前の彼女を知る映像制作会社関係者は、彼女が直面していた現実についてこのように語る。
「コロナ禍に入ってからは思うように撮影ができず、収入が安定しなくなってしまったたと聞きます。以前から女優名とは別名義で“素人モノ”の作品などに出演していましたが、それも決して数は多くはない。また彼女は、作品とは別に関東近郊や大阪などにある“現役セクシー女優”も在籍する風俗店にも勤務していました。逮捕の数ヶ月前に新しく入店して、最近まで出勤していた店舗もあります。
香港へは“出稼ぎ”だったのでしょうね。仲介料を取られるとはいえ、日本のお店よりは稼げるようですし……。背に腹は代えられなかったのでしょう。撮影現場ではスタッフにも気さくに話しかけてくれる優しい子でしたよ」
日本では6月に『AV出演被害防止・救済法案』いわゆる“AV新法”が通常国会で成立した。作品発表後1年間は、出演者が条件なしで契約解除できる(施行後2年は2年間)ほか、制作側には出演者への説明や契約を義務付け、契約から撮影まで1か月、撮影から作品の発売まで4か月の期間を置くなどといったものが主な内容。しかし、そのことで、可決直後から現場は混乱しているという。
「メーカーが女優と新しい契約書を交わさないといけない、ということで、それを作成するために撮影がストップしてしまっている現場もあります。現在の契約のまま撮影を続けても良いのか、判断に困っているところが多いそうですよ。被害者救済のための法案ですが、それによって現役の女優さんたちが困っているという現状は少なからずあります」(別の映像制作会社関係者)
今回の逮捕劇のウラには、彼女が抱えるさまざまな暗い背景があったのかもしれない。