またしても、ザ・ドリフターズのメンバーが突然この世を去った。
「仲本工事さんが、10月19日の午後10時22分、急性硬膜下血腫のため横浜市内の病院で亡くなりました。2020年3月には志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎で急死しており、悲しい訃報が続いてしまいました」(全国紙記者、以下同)
前日に車にはねられる事故にあってから、意識が戻らないまま息を引き取った。
「仲本さんは、18日の午前9時10分ごろに横浜市西区の横断歩道のない交差点を歩いて渡っていたところ、73歳の男性が運転していたワゴン車にはねられました。事故現場から100メートルほどの場所には、妻で演歌歌手の三代純歌さんの自宅と、彼女が営むカレー店があります。
頭を強く打って出血し、救急搬送された病院で手術を受けて経過を観察していましたが、回復することはありませんでした。仲本さんの最期には純歌さん、前妻とのお子さん、事務所のチーフマネージャーらが立ち会ったそうです」
国民的グループのメンバーの急逝に、日本中が悲しみに包まれた。
「メンバーの高木ブーさんと加藤茶さんは、憔悴しきっているといいます。事故現場には今も献花が増え続けており、仲本さんが愛されていたことが感じられます」
27歳年下の妻とは別居状態にあった
悲しい出来事が起こる直前の10月13日に発売された『週刊新潮』では、衝撃的な内容が報じられていた。
「2012年に結婚を発表していた27歳下の純歌さんと籍を入れておらず事実婚で、別居状態にあるという内容でした」(スポーツ紙記者、以下同)
仲本さんが1人で暮らしていたのは、東京・目黒区で夫婦が営む居酒屋『仲本家 JUNKAの台所』の2階部分。
「ゴミ屋敷状態になっていることも報じられていました。劣悪な環境で、複数飼育していたペットが皮膚病になってしまうなど、ペット虐待という声もあがっていたそうです」
『新潮』によると、周囲は純歌のことを“モンスター妻”と評していたという。
「毎日のようにネットショッピングをして、仲本さんが代金引換で受け取っていたことも報じられていました。その荷物を仲本さんが、横浜にいる純歌さんのところに車で届けていたのです」
この衝撃的な報道は瞬く間に話題となり、仲本さんを心配する声があがっていた。
仲本さんが事故にあった翌日の昼、週刊女性が『仲本家』を訪れると、たしかに2階の窓からは、カーテンがめくれ上がり、毛布のようなものが散乱している様子が見えた。
しかし、近隣住民から聞こえてくるのは“ゴミ屋敷”への苦情ではなく、仲本さんの人柄のよさだった。
「町内会のこともよくやってくれたし、会えばいつも挨拶をしてくれてすごくいい人」(近隣住民)
「よく立ち話をしました。内容は天気のこととか、本当に世間話ですね」(別の近隣住民)
夫婦関係は良好に見えた
元フィギュアスケート選手でタレントの渡部絵美さんもその1人だ。
「7年ほど前に仲本さんと純歌ちゃんから犬を譲り受けていて、芸能界というよりはペットのつながりでよくしていただきました。犬を連れているときに近所で会うと、仲本さんのことが匂いでわかるのか犬もすごく喜ぶんです。すると仲本さんも“元気か~!”なんて優しく声をかけてくれて。いつもニコニコ顔で接していただきました」
また、夫婦関係も良好だったようだ。純歌のカレー店と同所で共同運営をするバーのマスターがこう明かす。
「常日頃一緒にいて、仲はよかったと思います。“ラブラブ”という感じではないですが、夫婦関係はしっかりしていて。仲本さんがとにかく純歌さんのことを気に入っている様子でしたね」
仲本夫妻と親交があった、お笑い芸人によるプロレス団体「西口プロレス」のアントニオ小猪木も、
「純歌さんに惚れているのがひしひしと感じられました。たまには言い合うこともありましたが、どこの夫婦でもよくあるようなものです」
ペットたちもかわいがっていたという。
「よく連れてきていました。1匹だけではなく、交代でいろんな子を」(前出・バーのマスター)
実は仲本さんは、生前ある計画を立てていたという。
「ご自宅の内装のリフォーム工事を楽しみにされていたんです。『新潮』の記事が出てからペットのことが心配で、おせっかいながらも“大丈夫ですか?”と連絡をしたら、ペットの預かりを頼まれて。私が以前、譲り受けた犬のお母さんが仲本さんのところにいたので、工事が終わる予定の11月末くらいまで面倒を見てほしいと。そこで、15日に同じくご近所の東てる美さんを含めて4人でランチをして、犬を預かりました。そのときも、犬にすごく優しい目線を向けていたのが印象的です」(渡部絵美さん、以下同)
コロナ禍で“お金に困っていた”
事故前日には仲本さんから電話があったそう。
「“あと2匹、犬と猫がいるから、工事の間、世話をしてくれる人はいないか”という相談の連絡でした。私がペットを預かってくれる人を探して、事故当日の午後6時に待ち合わせをしていました」
しかしそれが叶うことはなかった。
「19日には、純歌ちゃんから“あまりよろしくないので会いにきてくれませんか?”と連絡をもらい、仲本さんのいる病院に行きました。病院での純歌ちゃんは、とにかく混乱している様子でしたね。
仲本さんの訃報は犬たちも感じるものがあると思うので、純歌ちゃんが落ち着いて今後を考えられるようになるまでは預かっている子の面倒を見たいと思います。
仲本さんほどペットを大切にしていた人はいません。私に犬を預けたのも、リフォーム工事中にストレスを与えないためでしたから」
『新潮』ではコロナ禍で家計が火の車であることも報じられていた仲本さん。リフォーム費用は捻出できる予定だったのか。かつての国民的スターともあれば、貯蓄も多く残っていそうなものだが……。
「コロナ禍でテレビや営業の仕事が減り、経営していた飲食店の収入も少なくなったので、たしかにお金に困っていた様子でした。焼き鳥のテイクアウトの提案もしましたが、“そんなに売れないよ”と乗り気ではない様子で。でも、YouTubeに力を入れたり、高齢の仲本さんには体力的に大変な舞台の仕事を入れたりと、少しでもリフォームや生活の足しにしようとしていたようです」(仲本さんの知人)
最期まで“家族たち”を思い続けていた─。