10月27日、Netflixが撮影中のオリジナルドラマ『極悪女王』で主演を務めるゆりやんレトリィバァが緊急入院していたことを発表した。情報を掴んだ『週刊文春』が同社に事実確認を行ったところ、リリースが出されたのだという。
《先日『極悪女王』撮影中において、ゆりやんレトリィバァさんが演技中に背中及び頭を打ったことを受け医師の診断を受けたところ、大事をみて2週間の安静の指示を受けられました。それに伴い、『極悪女王』の撮影は一部延期いたします。撮影の再開に関してはゆりやんレトリィバァさんの体調のご回復を最優先に考慮いたします。今後も同作の制作において万全の体制を整えて作品と向き合ってまいります》
'23年にNetflixで配信予定だった同作は1980年代に女子プロレスブームを牽引したダンプ松本を題材に、企画・脚本・プロデュースを放送作家の鈴木おさむが務め、監督をは映画『孤狼の血』シリーズなどで知られ、10月28日から『仮面ライダーBLACK SUN』がアマゾンプライムビデオで配信されたばかり白石和彌。一時、45kgものダイエットに成功したゆりやんは、また30kg増やしての役作りだった。
ゆりやんは“脳が損傷”
『文春』が報じた当日の様子は衝撃であった。
「ゆりやんさんがプロ入団テストで投げられる場面では、頭から落ちる技を受ける動きを100回以上繰り返すなど、過酷な撮影だったそうです。後日、我慢できないほどの頭痛を感じたゆりやんさんが受診をしたところ、なんと“脳が損傷”していた。少なくとも1週間の入院が必要と診断されたとか。現場にはプロレス監修者こそついていたものの、技の危険度や体調面までは管理されていなかったとあります」(ウェブメディア編集者)
普通に歩けるようになるまで3ヶ月の見込みだと医師から説明を受けているというゆりやん。そんな彼女のライバルのアイドルレスラー『クラッシュギャルズ』のライオネス飛鳥役を剛力彩芽、長与千種役を唐田えりかが演じている。
ゆりやんのみならず、メインキャストの彼女らも過酷な撮影に臨んでいたことを『週刊女性』は目撃していた。それは9月中旬、千葉県の市民体育館で行われていた──。
エキストラからは本気の悲鳴
「この日の撮影では、唐田さんは頭を踏まれたり、椅子で殴られたり。剛力さんも髪の毛をつかまれて、観客席の椅子に向かって頭から突っ込むシーンでした。激しすぎて、エキストラからは本気の悲鳴が上がっていました」(会場スタッフ)
休憩時間には、ゆりやんが廊下でプロレスごっこに興じる場面もあったが、唐田が演じる長与千種は、実際いつもダンプ松本に痛めつけられていたので、撮影でもボコボコにされるシーンが多くなる。
「長与がダンプ松本に、チェーンで首を絞められる場面も忠実に再現していました。唐田さんがNGを出されてしまい、何度も撮り直しに。合計8回ほど首を絞められて、グッタリとしていましたね。でも、弱音も吐かずに本気でぶつかっていて、根性あるなと」(前出・エキストラ)
ダンプが乗り移ったように強烈な技を繰り出すゆりやんに気合で対抗。体力的にもキツいシーンが続きましたが、撮影の合間にはケロッとした様子で、ほかの女優さんとリングから足をブラブラさせて笑っていたというが……。
「ただでさえ激しいアクションと唐田さん、剛力さんとも10キロほど体重を増加させてこの撮影に挑んでいる。それぞれ“新境地”を開拓しようとしているようでしたよ。リングでの激しい運動シーンは増加した重みもあってか非常に危険ですが、良いシーンを撮るためには何度も撮り直しすることも当然です。人気キャストなのでなかなかスケジュールを合わせるのも難しい。同じ日に一気にハードなシーンを詰め込むこともあった」(映像制作会社関係者)
今は撮影再開よりもゆりやんの回復が何より望まれるところである。