川口春奈主演ドラマ『Silent』

《脚本が天才すぎる……》

 10月27日にドラマ『silent』(フジテレビ系)第4話が放送されると、SNS上では称賛の声が相次いだ。日本シリーズ中継の影響で90分遅れのスタートとなったが、ツイッターの世界トレンド2位を獲得するなど、大反響を呼んでいる。

「第2話の見逃し配信数が第1話に続き、フジテレビ全番組において歴代最高を記録するなど、放送回数を重ねるごとに注目度が上がっています。川口春奈さん演じる主人公の紬が、目黒蓮さん演じる高校時代の元恋人・想と8年ぶりに再会を果たすものの、その彼は耳が聞こえなくなっていた……という、切ないラブストーリーです」(テレビ誌ライター)

 20日に放送された第3話では高校時代の回想シーンがあった。紬と想が恋に落ちていることに気づいた鈴鹿央士演じる湊斗が「人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった……。こんな感じか」とつぶやくシーンなのだが、これがSNS上では《あの作品のオマージュ?》と言われているようで─。

スピッツの楽曲にも秘密が

「“ハチクロ”の愛称で人気を博した、羽海野チカさんによる漫画『ハチミツとクローバー』です。これまでアニメ、映画、ドラマ化もされている大人気作品で、“人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった”というセリフは、主人公が恋をした瞬間に、それを見ていたキャラクターがポツリとつぶやくんです」(同・テレビ誌ライター)

 10月6日に放送された第1話では、4人組バンドであるスピッツの楽曲『魔法のコトバ』が流れたが、これも2006年に公開された“ハチクロ”劇場版の主題歌だ。

 こうしたオマージュの数々に“ハチクロ”ファンたちは《鳥肌が止まらない》《アラサーに刺さらないわけがない展開》と大絶賛。しかし、劇中に見られるオマージュは“ハチクロ”だけではないという。

川口春奈、目黒蓮、鈴鹿央士のオフショットは“すてきすぎる”と大反響(番組公式インスタグラムより)

「『silent』の脚本家、生方美久さんは今年3月にSNSで《スピッツの『楓』みたいなお話書いてるので毎日泣いてます》と、投稿していました。生方さんはスピッツの大ファンで、以前からグループに関した投稿もしていましたし、実際に作中でも主人公が『楓』を聴くシーンがありました。これもまたオマージュであり、ストーリー展開上の伏線なのかもしれませんね」(スポーツ紙記者)

結末も“ハチクロ”オマージュか

 この“匂わせ”に、一部のファンたちは早くも最終回の展開を考察している。

「『楓』のサビの部分に《さよなら 君の声を抱いて歩いていく》という、別れをイメージさせる歌詞があるんです。それに“ハチクロ”の最終回では、主人公は好きだった相手と付き合うことなく、登場人物それぞれが別々の道を選ぶという、切ないながらも感動的な終わり方をしています」(『silent』ファンの女性)

 この漫画と曲を『silent』の脚本家が“匂わせ”に使っているとして、どちらもそういった展開ということは、ドラマのラストも合わせてくる可能性が考えられる。

「普通の恋愛ドラマであれば、紬と想が結ばれて、湊斗はいわゆる“当て馬”になりそうですが、一筋縄ではいかないような展開を期待してしまいます!」(同・『Silent』ファンの女性)

 早くも盛り上がり始めた最終回予想。答え合わせの瞬間が、今から待ちきれない!

 
前髪解説動画は、公開から2か月以上が経過しても再生回数を伸ばしている(川口春奈のYouTubeより)

 

 

2011年のTBS系ドラマ『桜蘭高校ホスト部』にて、男子高校生に扮した川口春奈
2011年のTBS系ドラマ『桜蘭高校ホスト部』にて、男子高校生に扮した川口春奈

 

 

『ヒモメン』の打ち上げに参加した川口春奈('19年)