ジャニーズ事務所は1日、滝沢秀明氏(40)が同事務所副社長および関連会社『ジャニーズアイランド』社長を退任し、同事務所を10月末付で退社したと発表した。『ジャニーズアイランド』社長の後任には元V6の井ノ原快彦(46)が就任する。
滝沢氏は2018年にタレント業を引退して裏方に徹してきた。'19年1月には、主にジャニーズJr.の育成やプロデュースを手掛ける関連会社『ジャニーズアイランド』の初代社長に就任。同年9月にはジャニーズ事務所副社長も兼任することになった。
'20年にSnow ManとSixTONESを同時デビューさせ大人気グループに押し上げ、今年3月から米国へ武者修行に出していたTravis Japanは10月に全世界配信デビューを果たしていた。
弁護士を通して……に、思い出すSMAPの退所組
そんなジャニーズ新時代の屋台骨となってきた滝沢氏だが、今年9月中旬に弁護士を通し退任を申し出て、藤島ジュリー景子社長から慰留されたが決断は揺らがなかったようだ。
「11月1日付けの日刊スポーツの報道では『円満退社』が強調されていますが、引退から3年10か月での電撃退社にも関わらず、滝沢氏本人からのコメントは無く、会見の予定も無いそうです。
また、事務所と滝沢氏双方が弁護士を立てて話し合いをしているということから、ネット上では様々な憶測が飛び交っていますね」
特に'16年のSMAP解散報道時を思い出したファンが多いようで、
《滝沢くんの退所に対するジャニーズ事務所の発表の文言はSMAPの時と同じ》
《本人コメントなしで、双方が弁護士通して話し合いとかどこが円満退社なんやって…SMAPがそうだったろ! 本人コメントなしで退社してった方々、全然円満退社じゃなかったろ!》
《3年10か月。本当にお疲れ様でした。弁護士介して話し合いして本人コメントなし。イノッチはコメントあり。円満退社とは?本当にこの事務所は裏を絶対みせない、話させないスタンス崩さないね。SMAPの時のことを思い出させる結末だなと》
といった声があがり、『円満退社』、『SMAP』などがTwitterでトレンド入りした。
「それをわからなかったらアホでしょう」
ただ、滝沢氏はSMAP解散騒動の最中である'16年9月、いちタレントであり『将来の幹部候補』として、『週刊文春』の直撃に対し、かなり痛烈な発言を残していた。
SMAPのうち木村拓哉(49)を除く4人が事務所を離れようとしていたことについて、実名は上げないながらも、
「ただの少年が百八十度人生を変えてもらったわけですから、(ジャニーズ事務所に)感謝するのは当たり前。それをわからなかったらアホでしょう」
「僕らの仕事は、ただキャーキャー言われてるだけじゃないんです。自分の後ろにはスタッフとかたくさんの方がいて、その人たちの生活もかかっている」
と話していた。
「滝沢さんは裏方に回って以降、あまたいるジャニーズJr.および複数のデビュー組、滝沢歌舞伎と多くを手掛けていました。
自身が退社した場合、どれだけのタレント、スタッフに影響を与えることになるかも分かっていたはずです。それを承知で退所するぐらいですから、よほど腹に据えかねることがあったのでしょう。
今年になって滝沢氏の意思と関係なく、彼の秘蔵っ子であったSnow ManとSixTONESが、ジュリー社長の管轄に移籍したそうです。このことが滝沢さんと事務所の確執を決定的なものにしたという見方もあります」
滝沢氏はジャニーズ創始者である故・ジャニー喜多川氏の遺志を受け継ぎながらも次々と大鉈を振るい、多くの成功を収めていた。それだけに、ファンからは感謝や労いの言葉が溢れるとともに、今後のジャニーズを憂う声が続出している。エンタメ界の頂点に君臨するジャニーズは、これからもトップの座を守り続けることが出来るだろうか。