2015年に人間国宝に認定された片岡仁左衛門に不倫報道が出て世間に衝撃が走っている。お相手は37歳年下の“壇蜜似”と『週刊文春』に伝えられ、仁左衛門のファンであったというその女性と大阪のホテルで密会する様子が撮られている。“芸一筋の堅物”といった印象の片岡だったが、今回初めてスキャンダルが報じられた形だ。
日本が誇る伝統芸能の歌舞伎。重要無形文化財にも指定されている歌舞伎は、市川海老蔵や中村獅童をはじめとした多くの俳優たちが現代まで大切に引き継いでいる。彼らに限らず、歴代の芸能人が伝統を継承してきたからこそ、今なお愛され続けるエンターテインメントとして生き続けているのだろう。
女性問題が取り沙汰され続けてきた歌舞伎業界に
しかし近年、歌舞伎業界では役者陣の女性問題を公表するようなニュースが目立っている。度重なる不祥事によってSNS上では、
「歌舞伎界って身内に甘すぎない? スキャンダルがあってもわりと処罰が軽い印象なんだけど。こんなに不誠実な対応が続くと、肝心な芸への興味も廃れていっちゃうでしょ」
「浮気するのが当たり前みたいな風潮があるけど女としては不愉快です。なんでこんな人ばっかりなんだろう」
など、歌舞伎業界のモラルの低さに疑問を感じる声も後を絶たない。
今までネガティブな報道がなかった歌舞伎界の重鎮までもが不義理な行いをとったことに対しては、
「ついに片岡さんまで不倫か……。クリーンなイメージがあって歌舞伎界の良心みたいな存在だと思ってたのに」
「これほどの大物でさえ浮気するんだから。誰も役者に注意できない環境なのでしょうね」
といった声が目立った。
さらに高級クラブのホステスに対する“性加害”が報道された香川照之は、12月に公演される「十二月大歌舞伎」にて舞台復帰を表明。“復帰が比較的容易”な業界体質について苦言を呈するネットの声も少なくない。近年でも複数の不倫が報じられ、三田寛子との別居中だという中村芝翫や、亡き小林麻央さんの闘病中に女遊を楽しんでいた市川海老蔵、竹内結子さんとの離婚原因の裏に女性関係がチラついていた中村獅童など、例をあげればきりがない。
女性問題で世間を騒がせる歌舞伎業界だが、果たして今後の存続に影響はなのだろうか。女性関係のトラブルが発覚するたびに「女遊びも芸の肥やし」という言葉がまかり通っていたのも今は昔。
実際に歌舞伎ファンからでさえ、落胆の声が上がっている。
「歌舞伎役者だからってなんでそんなに大事にされるの? もう女性に乱暴するくらいじゃ大した問題とも思ってないのでしょうね。私はもう歌舞伎を心からたのしめません」
道徳の低さが目立つ歌舞伎業界。ネガティブなイメージを一掃し、日本が胸を張って誇れる文化として継承できるのか。業界の未来は、役者たちの肩にかかっている。