《わたしの作り出すプロダクトに関わるすべての人がフェアに、そして幸せを循環させていられることをモットーにものづくりをしています》
10月19日、吉川ひなのが自らプロデュースするナチュラルケアブランド『ヒナレア』の新商品のこだわりをSNSに投稿した。
「ひなのさんは'13年にハワイに移住。現在はアロマセラピストやハワイアンヒーリング、ヨガインストラクターの肩書を売りに、セルフケア商品などのプロデュースも行うほか、ハワイ通としてハワイのガイドブックも出版しています」(美容誌編集者)
吉川は元モデルのM氏という女性から、過去にアロマセラピストの資格を取得しているが、現地では彼女にまつわる不穏な噂が聞こえてくる。
「M氏が『O』というハワイアンアロマセラピー&ハワイアンヒーリングハーブスクールを運営しているのですが、M氏が経歴を偽っていたり、指導方法にも大きな問題があるんですよ」(アロマセラピーアドバイザー)
「ハワイにアロマセラピーの文化はありません」
M氏のプロフィールには、
《NAHA(米国アロマ)協会認定プロフェッショナルクリニカルアロマセラピストとなり、'08年にNAHA協会資格認定校『O』を設立。米国アロマ協会初の日本語による資格認定コースを開催》
《'10年にハワイカイルアに移住。ハワイ大学マノアで、ハワイの植物療法ラアウ・ラパアウを取得する》
と、華やかな経歴が並んでいる。現在は『米国ハワイセラピー』や『ハワイヨガロマセラピスト』『ハワイアンドックアロマセラピー』などを米国ハワイセラピーなる協会で指導をしているが……。
「ハワイにはもともとアロマセラピーの文化はありません。ほかの国で学んだ人たちがハワイでそれを実践しているだけなので、M氏が自分のスクールで指導しているものは、ハワイ好きの日本人向けに勝手に作ったコースなのです。米国ハワイセラピーという協会もM氏が最近、自分で立ち上げたものなので、何の権威もないですね」(現地に住む植物療法の専門家)
ハワイ大学で学んだという点も怪しいようだ。
「そもそもハワイ大学にはラアウ・ラパアウというハワイの植物療法に特化したプログラムはありません。ハワイの伝統文化の誤った情報を外国の方に与えるのは有害ですし、そんなビジネスをしているM氏はハワイの伝統を冒涜しているとさえ感じて非常に不快です」(同・植物療法の専門家)
ハワイ大学に在籍していたのが事実なのか、大学側に問い合わせてみると、
「この方の記録を見つけることができませんでした」
と、通っていなかったことが明らかになった。
NAHA協会にM氏の資格について尋ねてみると
現地でいい噂を聞かないM氏だが、スクールに生徒が増えた理由が吉川の存在だ。
「ひなのさんが、'19年にSNSで《私のアロマセラピーの先生》という紹介文とともに、M氏とのツーショット写真を掲載したんです。その後も《先生のお店(ハートマーク)絶品アサイーボウルが娘もわたしも大好き》と、M氏が経営する店を絶賛したことで、ハワイ好きの日本人女性の間で有名になり、生徒が急増したんです」(前出・美容誌編集者)
急増した日本人の生徒に対応するためか、M氏は規約違反を行うように。
「M氏のスクールは、'11年にレベル1と2の資格を英語で教えるNAHA協会の認定校としてスタートしました。彼女はレベル1と2の資格しか持っていないので、通常であれば、レベル3を教えることはできません。しかしM氏はホームページにも記載しているように、日本語で指導していたほか、NAHA協会に無断で、指導できないはずのコースや教師育成コースを加え、日本でのフランチャイズ展開も行っていたのです」(現地の美容関係者)
M氏がNAHA協会の資格を取得したスクールに、彼女が持つ資格について問い合わせたところ、
「NAHAのレベル1とレベル2を合わせたものです」
とのことで、レベル3の資格はやはり持っていない。
「ひなのさんがSNSにM氏との写真をアップし“アロマの先生”と紹介した際には、M氏は《米国のクリニカルアロマセラピスト&ハワイアンハーブ、両方ね》とコメント欄に書き込みしていました。クリニカルとは本来レベル3のことですが、M氏はレベル2の修了者への認定書にも“クリニカルアロマセラピスト”と記載しているため、ひなのさんはNAHA協会に認定されていないコースを受講している可能性があります」(前出・現地の美容関係者)
別のNAHA認定コースの受講生が、M氏が行っていた悪質な手口を明かしてくれた。
「NAHAはアメリカ最大級のアロマ協会のため、ルールが細かく決められています。協会の規定ではレベル1は50時間、レベル2は200時間受講しないと認定書をもらえないのですが、M氏のスクールではどちらも2時間×10回で指導していました。そんな違法行為がNAHA協会にバレそうになったので、数年前に似たような名前の米国ハワイセラピーなる協会を自分で立ち上げたんですよ」
吉川ひなのの窓口が出した回答
M氏のスクール『O』の過去のSNS投稿を見ると、NAHA協会のマークの入った認定書を生徒に渡している写真が複数見つかる。
「本来指導できるレベル1とレベル2に関しても、受講時間数の規定に達していないため、M氏のもとで学んだ生徒はNAHA協会の資格は得られないはず。M氏が認定書を改ざんしていたのなら、かなり悪質です」(同・NAHA認定コースの受講生)
吉川は'16年にウェブメディアのインタビューで、“NAHA協会のアロマセラピストの資格を持っている”と紹介されているが、M氏から指導を受けた吉川の資格に問題はないのだろうか。彼女の名前がセラピストとして登録されているか、週刊女性はNAHA協会に確認したが、
「メンバーではない」
との回答が返ってきた。メンバー登録は任意だが、M氏の手口からすると、吉川はNAHA協会の資格を持っていない可能性も考えられる。
M氏の経歴詐称を吉川はどう感じているのか。窓口となっている会社にメールを送ったところ、
「吉川はもともと自然療法やアロマについて興味がありましたので、ほかにもいろいろと学んでいた中のひとつとして、スクールに正規の料金を支払い通っておりました」
M氏とは知人の紹介で知り合ったそうで、
「お問い合わせいただいたようなことは吉川本人もまったく存じあげておりません」
と困惑している様子。
M氏にも質問状を送ったが、期日までに返答はなかった。
信頼する先生に騙されていた吉川。まさに“ハート型の涙”を流したい気分かも。