『スッキリ』の打ち切りについて直撃を受ける加藤浩次(2022年)

《スッキリなんで終了なの!毎日見てるのに》

《スッキリ終わるなんて寂しすぎる》

 SNS上に寄せられた、長らく日本テレビの朝を彩ってきた番組の“終幕”を惜しむ声の数々。

 11月9日『週刊女性PRIME』が、17年間にわたって放送されてきた情報バラエティー番組『スッキリ』の打ち切りが正式に決定したと報じた。放送終了は2023年3月の予定。関係各所はすでに後任番組の出演者調整に動いており、近日中に公式な発表がされるという。

放送終了の理由は、視聴率の低下だけではありません。昨年3月には、アイヌ民族に対する差別的表現を放送したことで批判が殺到。今年6月には、ペットサロンにおける犬の虐待死事件を取り上げたところ、当事者から“事実に反する放送”として“名誉を侵害された”という抗議を受けました。いずれも放送倫理・番組向上機構(BPO)で審理にかけられる事態になり、番組には相当なダメージがあったと聞きます」(日本テレビ関係者)

 “加藤の乱”も一因か

 来春の改編については、さらにこんな情報も。

『スッキリ』に続く時間帯に生放送されている情報番組の『バゲット』も、同じタイミングで終了することが予定されています。日本テレビは、来春の改編期における1つの改革として、朝の2番組の終了に踏み切ったようです」(同・日本テレビ関係者)

約17年続いた『スッキリ』がついに終わる(番組HPより)

 平日の午前は、5時50分から8時にかけて放送中の『ZIP!』を除く日本テレビの顔ぶれがガラッと変わることになるが、特に『スッキリ』終了の背景にはこんな事情もあった。

「2019年に吉本興業所属の芸人たちによる“闇営業問題”が報じられた際、MCの加藤浩次さんは『スッキリ』の放送内で“このままの体制が続くんだったら、この会社を辞める”と、当時所属していた吉本の会社体制を痛烈に批判し、 “加藤の乱”と呼ばれる騒動になりました。この一件が世間に与えた吉本興業に対するネガティブなイメージは大きかった」(芸能プロ関係者)

 その後、加藤は吉本と“エージェント契約”を結んだが、昨年3月をもってその契約も終了。そこから2年が経つ来年3月に『スッキリ』が終了することについて、本人はどう思っているのか。

加藤は直撃に「感謝しかない」

 11月10日の午前6時ごろ、朝の生放送に向かうため自宅から出てきた加藤に話を聞いた。

 早朝ということもあって髪には少し寝グセが残っているが、記者が声をかけると落ち着いて対応した。

――おはようございます。2023年の3月に『スッキリ』の放送が終了するということですが。

おはようございます、うん

『スッキリ』の打ち切りについて直撃を受ける加藤浩次(2022年)

 記者の名刺を受け取り、足を止める。

――前々から番組の制作陣と話し合いを重ねていた?

いや……。ちょっとまだ、日テレがちゃんと発表してないんで、その後でもいいですか

――理由や経緯なども、その際に説明を?

うん、そのほうがいろいろ、いいと思うので

 そう答えると、記者に頭を下げて送迎の車に乗り込もうとする加藤。

『スッキリ』の打ち切りについて直撃を受ける加藤浩次(2022年)

――17年間を振り返って、いかがですか?

 最後に尋ねると、

それはもう、本当に感謝しかないです

 そう言い残して『スッキリ』の放送に向かった。

 日本テレビの朝の顔として、番組の“看板”を背負い続けてきた加藤。彼の口からスッキリとした“公式な発表”がされる日も近いか。


日本テレビアナウンサーの水卜麻美

 

『スッキリ』の打ち切りについて直撃を受ける加藤浩次(2022年)

 

『スッキリ』の打ち切りについて直撃を受ける加藤浩次(2022年)

 

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