「夏にはベランダでよくバーベキューをやっていて、楽しそうにしていたけど……」
東京都板橋区にある容疑者の自宅近くの住民は首をひねっていた。
警視庁は2日、強制性交、住居侵入などの疑いで東京都新宿区内にあるセブン-イレブンのオーナー店長・牛島和彦容疑者(43)を逮捕した。
牛島容疑者は9月25日深夜から26日にかけて、同区内で帰宅途中の10代女性を見つけて尾行。およそ20分後、女性の住んでいるマンションをつきとめて侵入し、わいせつな行為をしたとされている。
入浴中だった女性を結束バンドで縛って…
「たまたま女性が鍵をかけ忘れていたようで、容疑者は玄関ドアからそのまま入れてしまった。そして入浴中だった女性を“騒ぐな、おとなしくしろ!”などと脅し、複数の結束バンドで女性の手首を縛った上で性的暴行をした」(全国紙社会部記者)
警察の取り調べに対して、容疑者は容疑を認めている。容疑者のコンビニ店を訪れると、通常営業をしていた。今後どのような処分になるのか、セブン-イレブン・ジャパン本社に問い合わせると、
「弊社の加盟店の経営者が逮捕されたことについては大変、遺憾です。今後、捜査の進展を見守った上で、適切に対処して参ります」(広報担当)
おぞましい凶行に走った牛島容疑者は一体どんな人物なのか。容疑者の住所に向かうと、そこには一戸建てがあった。実は容疑者には妻子がいたのだ。
冒頭の住民によると、
「十年ほど前に夫婦で引っ越してきて、小学生ぐらいの長女、長男もいますよ。奥さんとの面識はゴミ出しのときに挨拶をする程度ですが、いたって普通のやさしいお母さんといった感じ。ご主人(容疑者)は早朝に自転車で出かけるのを見るぐらい。いつも忙しそうにしていました」
不可解極まりない容疑者の行動とは
そんな中、別の住民は容疑者にまつわる驚くべき目撃談を明かした。牛島容疑者の自宅前には、建設関連会社の駐車場兼資材置き場があるのだが、
「容疑者は黒いワゴン車に乗っているんだけど、何度か資材置き場のジャッキボルト(建設現場の足場を留めるのに使うネジ)を車に積み込んで盗む姿を見たのよ」
そこで建設関連会社に確認すると、
「ああ、確かに少し減っているようです。かなり積んでいたので、数本盗まれていても、わからなかった。1本、数千円ぐらいですけど、どこかで売りさばいているんですかねぇ……。えっ、警察へ訴えるかどうかはまだ考えていません」
本当に盗んでいたのであれば、なんとも不可解極まりない容疑者の行動だ。
また、同社には数日前に牛島容疑者の逮捕のことで、警察の訪問があったとも。
「“お宅の駐車場の防犯カメラに、牛島容疑者は映っていませんか?”と聞かれたんですが、うちには防犯カメラがないんですよね」(同社社員)
前出の住民は、こう嘆く。
「妻子がありながら、なぜあんな犯罪をしでかしたのか……。ついひと月前に、自宅の壁を防水のために塗り替えたばかりだったのに」
容疑者はすべてを失って初めて自身の犯した罪に真正面から向き合い、その重さを気づくことだろう。