木村拓哉

 11月6日、木村拓哉と伊藤英明が参加した『ぎふ信長まつり』が岐阜市内で開催され、大盛況のうちに幕を閉じた。

「来年1月公開の木村さんが主演を務める映画『レジェンド&バタフライ』のプロモーションを兼ねていたこともあり、2人はノーギャラで参加。撮影も全面的に可能だったため、“神イベント”と大好評でした」(地元紙記者)

伊藤英明行きつけのラーメン店へ

 映画の撮影中に伊藤から『信長まつり』のことを聞かされた木村が、その場で映画のプロデューサーに直談判したことで実現。信長役に強い思い入れがあるようで、前日に岐阜入りし、信長ゆかりの地などを訪れていたようだ。

「名古屋から車で岐阜入りすると思っていたファンが多かったのですが、木村さん一行が下車したのは東海道新幹線のぞみが停車しない岐阜羽島駅。待ち構えていたファンがそう多くなかったことで、大きな混乱もなく送迎車に乗り込んでいきました」(岐阜在住の木村ファンの女性)

 木村が最初に向かったのが、信長が天下統一を夢見た金華山の山頂にある“難攻不落”と呼ばれた岐阜城だった。

「伊藤さんの案内で、お昼過ぎに訪問していました。何かの撮影も兼ねていたのか、織田信長像の前で15分ほどインタビューされていましたね。一般の観光客の迷惑にならないようになのか、撮影を終えるとすぐに帰っていきました」(目撃した観光客)

 腹が減っては軍ができぬ……とばかりに次に向かったのは、伊藤が子どものころから通っているという人気ラーメン店『麺食 香楽』。

「伊藤さんがかつて近所に住んでいたこともあり、帰省する際は必ず立ち寄っているそうです。木村さんは来店した際にノリでサインを書いてくれたとか。その日出勤していたスタッフたちと記念撮影までしてくれたそうで、うらやましいです」(常連客)

 来店した噂はすぐに広まり、最近では“キムタクラーメンですか?”という問い合わせが電話で来るほどだとか。

「こってりした味のため、以前は男性の常連客で席が埋まっている状況でしたが、最近は木村さんのファンと思われる若い女性や母娘の親子連れが増えましたね。みなさん、木村さんが注文されたみそベトコンラーメンを頼んでいるようです。夜は午後7時30分で終了なのですが、最近は行列ができるほどの人気なので、スープ切れになってしまい、閉店時間より早く閉まる日も続いていますね」(同・常連客)

 岐阜市に隣接し、“世界三大刃物産地”として知られる関市にある居合道専門店にも足を延ばしていた。

キムタクからサプライズプレゼント

「今回の映画の撮影に備え、伊藤さんの殺陣の練習相手を同店のオーナーが務めた縁で、訪れたそうです。木村さんにも刀の文化を伝え、立ち回りの指導も行ったみたいですよ。来店した際、木村さんは店内に並ぶ多くの日本刀を熱心に見つめていて、帰りには率先して記念撮影とサインに応じてくれたといいます」(店舗関係者)

 信長愛が止まらない木村は、休む暇なく、再び聖地の岐阜公園へ。

「GYAO!で配信中の冠番組『木村さ~~ん!』の撮影をするため、閉館後に貸し切りにして再度、岐阜城を観光したそう。今の時季は午後4時30分で閉館になるのですが、完全にお客さんがいなくなった午後6時ごろに番組スタッフと訪問されたとのことです」(岐阜公園の関係者)

『香楽』カウンターテーブルに書かれた木村拓哉のサイン。透明な板で保護

 金華山の山頂ならびに岐阜城へは車で行くことはできないため、唯一の交通手段である『ぎふ金華山ロープウェー』も貸し切ることに。

「当日は12名の女性ガイドが勤務していたのですが、ランダムで選んだ3人のガイドに映画『レジェンド&バタフライ』の観賞チケットを入れたポチ袋を、“褒美じゃ!”と言わんばかりにプレゼントしてくれたそうです」(同・岐阜公園の関係者)

 幸運にも木村から直接、観賞チケットをもらったという若い女性ガイドは大興奮していたという。

「木村さんが訪問されることは上司から知らされていたものの、“担当することになっても騒がないように”とお達しがあったそう。でも岐阜で木村さんのような大スターに会えるなんて、一生に一度あるかないかのことですからね。プレゼントされたガイドたちは、思わず歓声を上げてしまい、うれしさ半分、仕事を忘れてしまった反省半分だったみたいです」(同・岐阜公園の関係者)

“キムタクソファ”と“信長席”が出現

 木村が観賞チケットを入れたポチ袋は、“お駄賃”にひっかけた『織田ちん』という岐阜の新土産。伊藤にプレゼントされたことを自身のインスタグラムで報告すると、たちまち話題になり、売り切れが続出する事態に。

「定価は5枚入りで275円ですが、現在はフリマアプリで2000円前後で出品、取引されている状況です」(ネットニュース編集者)

『織田ちん』の発売元である『シイング』に、“キムタク効果”について聞くと、

「通常1か月の売り上げ分が3時間で完売しました。(転売は)現行品なので心苦しいです。対策として弊社ができることは、1日でも早くご注文先に納品できるようにすることだと考えて作業を頑張っています」(担当者)

 と、反響の大きさについて語ってくれた。令和の岐阜では、信長以上のヒーローとなった木村だけに、今やちょっとしたものでも観光名所化しているようだ。

木村拓哉が信長役を務めた騎馬武者行列は撮影も可能。目線を絶え間なく観客に送り、ファンサービスも抜群だった

「木村さんたちは長良川沿いにあるホテルに宿泊されていたのですが、イベント当日の朝にたまたま居合わせた客がホテルのソファでくつろぐ木村さんの姿をSNSにアップしたんです。それ以来、地元ではそのホテルのソファが“キムタクソファ”と呼ばれ、記念撮影で訪れるファンが殺到している状況ですね」(前出・地元紙記者)

 パレードが行われた岐阜市の金華橋通り沿いの飲食店も、うれしい悲鳴を上げる。

「2階からパレードが見えるとあり、当日は女性客を中心に満席になりました。パレードのときの木村さんの写真を店頭に貼っているのですが、写真を目的に立ち寄ってくれるお客さまも増えていますね。2階の窓際は“信長席”と呼ばれ、人気になっていますよ」(店舗関係者)

 信長ゆかりの地でこれだけ盛り上がっているなら、映画の成功は間違いなし!?

 
木村拓哉のインスタグラムで『織田ちん』が紹介されると、売り切れ店が続出。現在はフリマアプリで転売される事態に

 

信長ゆかりの岐阜城に木村拓哉が昼と夜の2度訪問。ガイドには観賞チケットをプレゼントした

 

 

大盛況のうちに幕を閉じた『ぎふ信長まつり』(木村拓哉公式インスタグラムより)