「一緒に歌えるようになっていることを願って、みなさん健康に注意して、また付き合ってください!」
11月9日、3年ぶりの全国ツアー『こんど、君と』の千秋楽を地元・横浜アリーナで迎えた小田和正。来年5月から追加公演を行うと、ファンに向けてアナウンスした。
今年6月、国内男性ソロアーティストとしては矢沢永吉を抜いて史上最年長となる“74歳8か月”で、全国アリーナツアーをスタート。9月20日に75歳になった。
“声が出にくい”感覚
「芸能界引退の意向を示した吉田拓郎さんや、コンサート活動を終える加山雄三さんのように、大物歌手が年内で引き際を迎える中、小田さんはまだまだ現役。毎年12月に放送されるTBS系の『クリスマスの約束』のメンバーであるスキマスイッチや矢井田瞳さん、JUJUさんも、お忍びでツアー会場を訪れていました」(スポーツ紙記者)
8月には小田自身が新型コロナウイルスに感染し、東京と沖縄での各2公演を延期。9月には台風の影響で福岡公演が中止になるなど、ハプニングにも見舞われた。
「11月30日からの2日間、振り替え公演がありますが、いったんはひと区切り。完走できてホッとしているでしょう。コロナ禍の2年間はコンサートが開催できず、歌う機会が少なくなっていたからか、声が出にくい感覚があったといいます」(音楽ライター)
持ち味のハイトーンボイスが失われていないか心配されていたが、さすがはプロ。会場を訪れたファンからは《相変わらずの高音》《透き通った歌声は健在》とSNS上で絶賛する声が上がっていた。
だが、ツアーが後半に差しかかるにつれ、舞台上の小田に“異変”が見られるように。
高音が出ず、歌詞も飛んで
「コロナ感染から復帰した直後は特に顕著でしたが、高音の部分を歌えないことが数回ありました。時折、声がかすれたり、途中で歌詞が詰まってコーラス隊に助けられたり。後遺症なのかもしれませんが、今までの小田さんだったら考えられないことです……」(ファンの女性)
“言葉にできない”場面も、しばしば見受けられた。
「途中で歌詞を間違えてしまうことは、過去のコンサートでもありましたが、今回のツアーでは歌い出しから歌詞が飛んでしまうことも。ピンチのときにはフォローしたくなるのがファン心理。マスクは着用したままですが、小声で口ずさみ、結果的に観客の“大合唱”になりました(苦笑)」(同・ファンの女性)
コロナ禍以前は、自らステージの花道を下り、客席にマイクを向けながら、会場一体となって歌うのが醍醐味だった小田のコンサート。ただ、今は感染対策の観点から発声が禁止されている。
《今日も歌詞が飛んでたけどそうすると禁止されてるのに歌ってる人がたくさんいるのがわかる。(中略)何故いい歳して守れないんだろ》
ネット上では、そう不快感をあらわにするファンもいた。
「ご高齢なこともあり、体力や記憶力が落ちるのは当然。それでもステージに立ち続ける小田さんの姿に、多くのファンが勇気をもらっています。思わず歌いたくなる気持ちもわかりますが、感染対策を講じる小田さんや関係者のためにも今は“黙聴”のときです」(前出・音楽ライター)
“こんど”はきっと、会場全員で歌えるはず!