10月、自身のSNSで大倉士門(29)との結婚を発表し、話題となった“みちょぱ”こと池田美優(24)。11月10日にはベストジーニスト賞を受賞し、仕事面も好調だ。
一方、同時期に人気が出始めた“ゆきぽよ”こと木村有希(26)。見た目が似ていることから、みちょぱとのキャラ被りがネット上でも話題となり“不仲説”まで出たが、ゆきぽよの自宅で知人男性が逮捕されていたという報道より失速した印象も……。
メディア研究家の衣輪晋一氏によると、“みちょぱ”と“ゆきぽよ”は本質的に違うという。
なんか似てない? キャラ被り芸能人
「みちょぱさんは自らギャルだとアピールしていましたが、見た目とは違い、実はしっかりしている。ゆきぽよさんは生粋のギャルで、テレビ番組やYouTubeで自ら汚部屋を公開したり、自分の恋愛経験を赤裸々に話したりしますが、みちょぱはかわすのがとにかくうまくて本音を言わない。
藤田ニコルさんも『ぶっちゃけトークはいつも私に振って、自分は何もぶっちゃけない』と不満を漏らしていましたが、いわゆる破天荒な“ギャルキャラ”ではないんです」
トークスキルの高さで有吉弘行(48)など人気司会者からも信頼され、公私共に絶好調なみちょぱは被りなど全然気にならないのかも。
「ギャルタレント枠は、めるる、ゆうちゃみなど次々と勢いのある人が出てきているので激戦です。ただ、みちょぱは結婚によって人気が落ちるタイプではありませんし、むしろ夫婦での起用など、仕事の幅は広がる可能性もあります」(衣輪氏、以下同)
西のトーク女王の座を巡り紗理奈とウイカが対決!?
方言や喋り方が似ているタイプのキャラ被りもある。
「私がやるであろう仕事を全部ウイカがやってるんですよ!」と9月に放送された『ダウンタウンDX』(読売テレビ系)でファーストサマーウイカ(32)とのキャラ被りを自ら指摘した鈴木紗理奈(45)。
「大阪弁でちょっとはすっぱで、めちゃめちゃおもろい。誰やねんコイツ……」と慌ててネットで調べ、「キャラが被っとるやないかい!」と感じたそう。
「紗理奈もウイカもまじめというキャラも同じですが、紗理奈は正義感が強く、より自分に正直なタイプ。ウイカは多少自分を曲げてでも制作サイドに合わせるところがある。芸能界で目立つために、強気なキャラ設定をしてはいますが、制作サイドが求めていることを確実に遂行できるタイプなんです。
コンプライアンスが厳しくなっている昨今、制作サイドが安心してキャスティングできるのはファーストサマーウイカさんでしょうね」
喋り方でキャラが被るのは女性タレントだけではない。
カンニング竹山(51)もキャラ被りの後輩芸人に不満を漏らしていた。
「竹山さんは以前『キレキャラは番組に1人でいい』と呟いていました。おいでやす小田さんやカミナリのたくみさんなど、キレ芸キャラの芸人が増えてきていることを受けての発言ですが、確かにあの芸風で一斉にキレられても、うるさすぎて進行もスムーズにいかないでしょう(笑)」
お笑いの世界では、人数や体形もキャラ被りに。3時のヒロインの福田麻貴(34)は『あちこちオードリー』(テレ東系)で自分たちと、ぼる塾のキャラ被りについて悩んでいたことを告白。立ち位置、キャラは同じなのに、3時のヒロインは体力を使うロケをしていて、ぼる塾は優雅にその様子をスタジオで見ていることが多いと嘆いた。
「女性芸人の場合、ふくよかな体形もキャラのひとつですからね。ふっくら愛されキャラとして被って見えるのは仕方がないかもしれません。ただ、渡辺直美さんや森三中の3人のように、長く愛されるには、ふっくらのほかにもうひとつ強い特徴が必要です」
やはり芸人の場合は、キャラが被ってしまうと、熾烈なライバル関係になってしまうのだろうか。
50代の女性芸人としてキャラが被る大久保佳代子(51)といとうあさこ(52)を見ると、そうとは限らないのかも。
「大久保さんと、いとうさんはピン芸人、独身、毒舌など芸風の共通点も多いですが大の仲良しで、共演の機会も多いです。よく見ていると、一緒に番組に出ているときは、いとうさんが大久保さんをさりげなく立てている印象ですね」
お互いのことがよくわかっているからこそ、ぶつかることはないようだ。
「2人とも与えられた役割や期待されていることはわかっていて、それをちゃんとこなします。世間からもキャラが認知されていますし、視聴者も制作側も2人の絡みは安心です。なので、仕事も安定してオファーがくるのでしょう」
鈴木奈々(34)と丸山桂里奈(39)はともに体当たり企画も果敢にチャレンジする女性タレント。
鈴木は番組内で「丸山桂里奈さんが売れてきて、私の仕事がなくなった」と声を震わせながら告白。これに対し丸山はその直後に放送された番組で「ずっと鈴木奈々ちゃんに憧れてて。ああいうまっすぐで全力なところを私も見習ってます」と背中を見て走っていると語っている。
「鈴木さんはネガティブな面もあるので、つい愚痴をこぼしてしまったんでしょう。でも、お2人は共演のたびにツーショットをSNSにアップするなど、非常に仲が良い。それにこの放送の後、2人のキャラ被りがSNSでトレンドになるなど、かなりの話題になりました」
本人同士は仲が良いものの、ネット上では“鈴木を最近見ない”という声も。同じ立ち位置のタレントは多く、厳しい争奪戦であることには違いない。
キャラ被りすることでいい結果になることも
イケメンでハーフ、モデル出身でバラエティーも得意なJOY(37)とユージ(35)。双子疑惑が生まれるくらいだが、2人は逆にそれをうまく話題作りに活かしている。
「昨年の“イクメンオブザイヤー”の授賞式でJOYは『娘がテレビに出ているユージを見て“パパ”と呼んでいた』という話題を自ら提供し、場を盛り上げていました。また、ユージさんがテレビに出演していると『今のはJOY? ユージ?』という呟きがSNS上で盛り上がり、出演していないJOYさんが話題になることも。キャラが被っていることは悪いことばかりではありません」
衣輪氏は中川大志(24)と福士蒼汰(29)もいい相乗効果があったと話す。
「そっくりだと話題になったことでお互いのファンが盛り上がり認知度が上がりました。ただ、中川さんにはブレイク中の勢いや話題性がある。さらに実績を重ね、幅広い役柄を演じています。大河も4作出演し、若手ながら役者としての安心感が出ました」
中川は本格的な舞台に初挑戦するなど着実に役者としてのキャリアを重ねている。
「経験や実力はやはり重要です。さらに、キャラが被っても長く生き残る人は、総じて人柄の良さに定評がある人。制作サイドの誰もが言うことですね」
キャラが被っても意識せず、求められることを着実にやり遂げる人が勝ち残る!?
(取材・文/諸橋久美子)