東京・歌舞伎町で知り合った少女にみだらな行為をしたとして、東京都青少年健全育成条例違反罪に問われていた小川雅朝被告。通称“トー横のハウル”が15日、東京拘置所で死亡したことがわかった。
拘置所内で体調が急変したとみられ、原因の詳細はまだわかっていない。
謎の死を遂げたハウル。『週刊女性PRIME』は逮捕時、彼の素顔に迫っていた。
(以下は、2022年6月25日に配信した記事の再掲載です)
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「ハウルは自分のことを話したがらない。だから、この事件で初めて彼の本名を知ったぐらいなんですよ」
そう話すのは、“ハウル”を知る人物だ。
“トー横のハウル”はボランティア団体の代表
東京都新宿区歌舞伎町、新宿東宝ビル周辺の溜まり場、通称『トー横』。この周辺のホテルや公園で寝泊まりする若者たちは“トー横キッズ”と呼ばれている。
「家出してきたり、家族による虐待から逃げてきたり……。そんな心に傷を負った少年少女たちが集まる場所とも言われています。ですが、去年は40代ホームレスを襲ったリンチ殺人や、未成年のカップルが薬物乱用でホテルから飛び降りるなど、事件が絶えない場所でもあります」(全国紙社会部記者)
どこにも自分の居場所がなくてホームレス状態になった若者たちへの炊き出し、トー横周囲の清掃などの支援活動をしていたボランティア団体が『歌舞伎町卍會』。その代表を勤めるのが、冒頭の自称ハウル・カラシニコフこと小川雅朝容疑者(32)だ。
警視庁は22日、職業不詳の小川雅朝容疑者を東京都青少年育成条例違反の疑いで逮捕した。
「去年12月と今年の3月、同会で一緒に活動をしていた都内在住の少女(16)に小川容疑者がわいせつな行為をした疑いです。容疑者は彼女が18歳未満と知りつつ、自分の性的な欲求を満たすために、小川容疑者の自宅に連れ込んでいた。容疑者は少女に20回以上もみだらな行為をしていたんです。少女が母親に相談したことで事件が発覚。母親は容疑者に“娘に関わらないでほしい”と何度も警告し、警察にも相談していたそうです」(同・社会部記者)
代表の逮捕が報じられると、歌舞伎町の広場に同会のスタッフは集合したという。前出の知人もその現場にいた。
女性スタッフは王子様のような外見に惚れていた
「スタッフの中で、ハウルを好きな人と嫌いな人は半々。好きなのは女性が大半で、彼の王子様のような外見に惚れているんです。男性のスタッフは結構嫌っていて、“いなくなってよかった!”とお祭り騒ぎになっていた人も多かった(笑)」
とはいえ、同会のイメージを大きく失墜させた影響は図り知れない。同会は《期待を裏切るような結果になってしまい、大変心苦しい限りです。申し訳ありません(中略)》と謝罪文を発表することに。
ハウルこと、小川容疑者はいったいどんな人物なのか。
「複雑な家庭で育ったようで、両親から離れておじさんの家に預けられなど、転々としていたそうです。以前は介護士をしていて、このボランティア活動をする前は、歌舞伎町でホストをしていたと聞いています」(前出の知人、以下同)
容疑者の腕には和柄の刺青が入っているが、
「有名な彫り師の見習いをしていて、それが彼の収入源だったと思います」
容疑者のボランティア活動は“うわべだけに見えた”とは、同会の元スタッフだ。
「炊き出しはおにぎりを女性スタッフが作り、容疑者はパスタを担当していた。でも、そのパスタがマズイ(笑)。作る量も中途半端だから、やる気あるのかって感じ。清掃もあんまりやらないし、やったとしても集めたゴミを置きっぱなしすることがしょっちゅうあった」
ボランティアやるのも、ただ有名になりたいだけ
容疑者は“魂胆が見え見えだった”とは、前出の知人。
「ホストやるのも、ボランティアやるのも、ただ有名になりたいだけ。マスコミに取り上げられて、みんなからチヤホヤされたいという感じなんですよ」
元スタッフは、容疑者のリーダーとしての資質に疑問があったという。
「弱い相手にはネチネチ陰湿な小言を言ったり、脅したりするんです。“活動中に彼女とイチャイチャするな!”とか。でも、ハウル自身は20歳過ぎの女性スタッフと付き合っていて、作業中にイチャついているくせに(笑)」
16歳少女にわいせつ行為をしていたことに対しては、
「彼女はスタッフになる前、僕らの活動で救われた子だった。そこに手を出すなんて、ハウルは最もやってはいけないことをやってしまった」(同・元スタッフ)
一時は160人近くのスタッフを率いた金髪王子の化けの皮が剥がれた。