女優の松原千明(64)さんが移住先のハワイで亡くなっていたことがわかった。自宅マンションで松原さんの死亡が確認されたのは10月8日のことだったという。
人気絶頂の石田純一と結婚するも、さんざん翻弄され…
松原さんは1958年、東映所属の時代劇俳優・原健策氏の6人兄弟の末っ子として生まれた。子どもの頃から、京都太秦の撮影所が遊び場所だったといい、10代から地元関西で芸能活動をしていた。短大卒業後OLをしていたが、1980年カネボウキャンペンガールで抜擢される。副賞の映画出演で女優デビューし、以後時代劇やサスペンスドラマを中心に出演していた。
1988年『探偵!ナイトスクープ』の初代アシスタント出演中に、当時トレンディ俳優として人気絶頂だった石田純一と結婚。1990年には長女・すみれが誕生している。
しかし、幸せな日々は長くは続かなかった。1991年、石田が実は再婚で隠し子がいたことが発覚する。その隠し子が俳優として一世を風靡したいしだ壱成だった。
いしだ壱成の母親代わりも
東京スポーツにいしだが寄せたコメントによると、松原さんは石田が所属する事務所の副社長も務めていたという。やがて壱成が俳優としてデビューすると、石田に叱られて落ち込む壱成を励まし、母親代わりも務めてくれていた。松原さんの懐の深さが伝わるエピソードだ。
しかし、石田の裏切りは終わらない。1996年にモデルの長谷川理恵との不倫が報じられ、「不倫は文化」発言が飛び出し、石田はたちまちマスコミの火だるまになる。
世間的には、離婚の理由はこの不倫が原因と思われているが、実はそうではないのだという。
2015年5月15日に放送されたフジテレビ系『金曜プレミアム 気まずい2人が久しぶりに会ってみました』で松原さんが語ったところによると、「不倫は文化」発言の翌日、ちょうどすみれの私立小学校入試の面接があった。
松原さんは面接に一人で臨むつもりだったが、純一が堂々と会場に現れたのだという。そして、面接官に「週刊誌やテレビを騒がしていますね?」と聞かれ、「ははは」のようなトボけた回答を。
それが理由かどうかはわからないが、すみれは不合格に。
純一によると、「落ちたとき、千明ちゃんの“ブチン”と切れる音が聞こえましたからね……」。
公立校に通うことになったすみれは、同級生から「文化の子」と言われイジメられたという。石田は情報番組のキャスターを降板し、年収3億円から、8000万円の借金生活に転落した。
さんざん翻弄された母子だが、『気まずい2人が久しぶりに会ってみました』では、純一が松原さんに「迷惑かけて、傷つけてごめん」と謝罪。すみれが両親に宛てた手紙を読み上げ、最後は3人のハグで終わった。
ハワイへ移住し、すみれが芸能界デビュー
97年には母・松原と娘のすみれはハワイに移り、99年には離婚が成立した。ハワイ在住の白人男性と再婚し、長男が生まれた。
2006年にすみれが日本での芸能活動を開始すると、松原さんも日本とハワイを行き来するようになり、2009年には白人男性と離婚している。
2021年にすみれは結婚・妊娠を発表し、22年4月に長男を出産した。
コロナ禍のためハワイ在住の松原さんと直接会うことはできず、ずっとリモートでのやりとりだったようだ。5月にInstagramですみれが長男のお宮参りの様子をアップすると、6月には松原さんから幼い頃のすみれの画像が送られてきており、そこまではやりとりがあったようだ。
しかし、松原さんが亡くなった後、すみれのInstagramの更新はストップし、多くの画像も消去されている。最愛の母を亡くしたすみれの沈痛ははかり知れない。