11月9日、女優の真木よう子が韓国メディア『OSEN』のインタビューに登場した。そこでの発言がネットで物議を醸している。
問題となった記事の取材は2005年の『パッチギ!』、2018年の『焼肉ドラゴン』と日本映画で「在日韓国人の役を演じた理由」をテーマに行われた。真木は『パッチギ!』を撮影する以前の自分を回想し、このように語るのであった。
《在日韓国人の存在は知っていたが、周りにそのような方々と全く交流がなく、私とは関係のない話だと思っていた》
日本人という事実が恥ずかしくもあった
そして彼女は、教科書で習わなかったことが多かったという認識のもと、図書館で書物を読みふけり、独学で在日の人々にまつわる歴史を独学で勉強したと発言。このように続けた。
《日本の教科書で教える歴史が恨めしくもあり、過去のことをとても謝罪したかった。若い年齢では私が日本人という事実が恥ずかしくもあった》
ナイーブにならざるをえないテーマについて自身の見解を述べた真木。しかし、当然というべきか、SNS上ではさまざまな物議を醸し、炎上状態に陥ってしまった。インスタグラムのコメント欄にもこの一件に関しての意見が多く寄せられている。
この件については著名人も反応。明治天皇の玄孫で政治評論家の竹田恒泰氏は、自身のYouTubeチャンネルで、「真実の歴史を学べばですね、日本人であることが恥ずかしいとか……そんなことになるわけがないですね」と苦言を呈していた。
韓国での活動を見据えて
今回の韓国メディアのインタビューをなぜ受けたのか。現地メディア関係者に話を聞いても首を捻るばかりで、
「今回の取材で不思議なのは、これが出演作のプロモーションなどではないということ。そして過去の“在日韓国人を演じたこと”について聞かれるなど、テーマも唐突です。別に仕事があったわけではなく、先日のハロウィンで起きた梨泰院の事故を受けて、自ら足を運んで追悼したいという思いから渡韓したといいます」
直近の10月に行われたアジア最大級の映画祭『釜山国際映画祭』にも足を運んでいたというだけに、かなり早いペースでの再訪となる。
2018年に前事務所との“契約トラブル”を報じられた末に独立。現在は大手芸能プロとマネジメント契約するかたわら、個人事務所を設立し女優業を中心に活動している真木だが、全盛期ほどの活躍は見込めていない。
「実は真木さんの個人事務所では、海外での活動も見据えて動いていると聞きます。特に意識しているのは英語圏と韓国。女優としてももちろんですが、プロデューサーとして活動したいという意向があるそうです。日本の原作脚本をベースに韓国の俳優・スタッフで映画を撮りたいという思いもある。
今後、彼女の個人事務所では映像作品の制作も手がける構想のようです。今回のインタビューは、韓国での露出をもっと増やしたいという思いもあって受けたのでは?」(芸能プロ関係者)
そんな真木は10月にインスタグラムで、“統一教会擁護”発言で炎上した爆笑問題・太田光の自宅に生卵が投げつけられたり、誹謗中傷を受けていたことについて触れ、《どうか多くの方が、言葉について、もう少し投げつける言葉を考えて欲しいです。切に願います》とコメントしていた。
日本人という事実が恥ずかしい──今回の彼女の言葉は誰かを傷つけていないと言えるだろうか。