いしだ壱成

《大型新人情報 奇才演出家、いしだ壱成が手がけた大物がこの冬禁断のデビュー!!》

 冒頭にこう記された書類を前にいしだ壱成(47)は語る。

「これは、僕が考えている映画の企画書です。これからは監督・演出家としても動き出したいんですよ!」

監督・演出家のいしだ壱成、企画書には“豪華なメンバー”

 TBS系の『未成年』や『聖者の行進』といった人気ドラマに出演し'90年代を代表する俳優だった壱成だが'01年の大麻取締法違反による逮捕をきっかけに表舞台から姿を消すことに。ところが今年3月にトルコで植毛手術をしてからは一転、バラエティ番組やメディアに出演し、今年12月公開の映画『TURNING POINT2』で久々の映画出演。来年には『散歩屋ケンちゃん』で父の石田純一(68)と初共演を果たすなど露出が増えつつある。

「自分は以前、中国の映画に出演したことがあり、向こうの名のある監督やスタッフとも縁が深いのですが、とある先輩から “いい役者というのは、監督も撮影もできなくてはいけない”と言われまして。それがきっかけで日中合作の映画作りをライフワークとして始めたんです」

 企画書には豪華なメンバーが名前が書かれている。

「この作品に沢尻エリカさん、酒井法子さん、ピエール瀧さん、田代まさしさん、伊勢谷友介さんに出てもらいたいんです」

 いずれも、違法薬物により世間を騒がせた経験がある人ばかりだが、過去の不祥事を乗り越えた壱成なりの思いも込められたキャスティングのようだ。

「みなさん演技の才能があるのに不祥事でドラマに出られなくなってしまって、もったいないですよ。国内の作品に出られなくても、中国で撮影すれば大丈夫。特にのりピーは僕とも共演していますし、中国での人気もありますからね。実現させたいですよ」

 すでに何人かにはメールなどで打診しているそうだが、いったいどんな映画になるのだろうか。

「企画は2つありまして、一つはハートフルな青春SF映画。自分が以前住んでいた石川県の潰れそうな旅館を舞台にした作品です。仮ではありますが配役として、伊勢谷さんは中国人留学生。準ヒロインに沢尻エリカさん、のりピーは占い師、暗躍する敵役はピエール瀧さんで考えていますが、伊勢谷さんの役を窪塚洋介さんにしようか悩んだりしています。中国の方に石川県の魅力が伝わるような作品に仕上げたいですね」

 続けて壱成は《アジア合作歴史的超大作長編映画『6000vs1』》と書かれている企画書を指差す。

「こちらは中国を舞台にしたスペクタクルアクションです。僕のツテを最大限に使って、空撮や大規模ロケを行いたんですよ。最初の企画と同じでキャストにはのりピーや沢尻さん、伊勢谷さんの出演も考えています。制作費はざっと220億円。この金額は中国の大作映画『レッドクリフ』を参考にしました」

 最近の映画と比較すれば『トップガン マーヴェリック』の制作費が約218億円とほぼ同額。ずいぶん大胆なアイデアのようにも思えるが。

「僕はすでに中国側のスポンサーから数億円近い制作費を約束されています。今はさらに支援者を集めるため、毎日飲み会に出まくっているんです。順調に進めば撮影が動き出すのは'28年ごろですかね」

見込みがあるので自分の弟子に

 熱く夢を語る壱成。ところで、2つの大作映画の企画書の主演の欄には見慣れない女性の名前が書かれているが、いったい何者なのか。

「彼女は飲食店勤務で演技の経験はゼロですが、光るものがあり起用を考えていました。でも本人が日和って降りてしまいまして」

 聞けば、この人物は今年11月頭にスポーツ新聞で壱成と交際関係と報じられるも、その後すぐに破局した女性だという。

「現状、主演はグラビアアイドルの古川杏さんや藤田あずささんで考えています。ふたりとも映画で共演したのですが、見込みがあるので自分の弟子にしました」

 何はともあれ、前へ進みだした壱成。この壮大な企画が実現するかは彼の支援者と弟子たちにかかっている!?

アジア合作歴史的超大作長編映画の企画書(1)

 

アジア合作歴史的超大作長編映画の企画書(2)

 

企画書をさしながら説明するいしだ壱成

 

いしだ壱成、スマホはグラビアアイドル藤田あずささん