上野瑛一容疑者が経営するガールズバー。店の看板は以前からなかった

「タイマンせえや。場所用意したる」

 10月31日、大阪の北新地でガールズバーを経営していた上野瑛一容疑者(30)が、決闘容疑で逮捕された。

無断で店辞めた女性に「タイマンせいや」

「上野容疑者は8月4日午前0時半ごろ、自身が経営するガールズバーの17歳の従業員と18歳の元従業員に殴り合いの決闘をさせた容疑で逮捕されました。上野容疑者は18歳の女性が無断で店を辞めたことに腹を立て、17歳の従業員に“タイマンせいや”などと指示。それに従った少女は上野容疑者の立ち合いのもと、約5分間に渡って殴り合いをしましたが、結果的に首を捻挫するなどのけがを負いました」(全国紙記者)

 北新地は東京の銀座と肩を並べる高級飲食店が店を構えるエリア。バーやクラブ、小料理屋などが立ち並び、財界人や芸能人、スポーツ選手も多く足を運ぶ。なぜそのような場所で、若い女性が決闘をするような物騒な事件が起こったのか。

 上野容疑者のガールズバーの近くにある店に長年勤務する女性に話を聞くと、

「あの店は今年5月にオープンしました。働いている女性は大学生くらいの普通の子というイメージでしたね。コロナ禍になってから、以前はあまりなかったガールズバーのような店が増えました」

 決して評判がいい店ではなかったようで、北新地にそぐわない店ができたことを嘆く声もあった。

ぼったくりしているという噂も…

「店が入っているビルの裏の道では禁止されている客引きを行っていました。お客さんと従業員が一緒に入っていくところもよく見ましたが、お客さんは大人しそうな男性が多かったです。ぼったくりをしているのではという噂もあり、お客さんとトラブルになってモメているような声や警察が来るようなこともたびたびありました」(同・近くの店に勤務する女性)

上野瑛一容疑者が経営するガールズバーが入っているビル

 同じビルの別の階には、まったく同じ名前の店もあった。

「気づいたら勝手に名前を使われていました。上野容疑者のお店は無許可で風俗営業もしていたようで、それ目当ての人が間違えて入ってくることもあって、迷惑していました」(同じビルの飲食店で働く男性)

 決闘の場所となったのは、このガールズバーとは別の場所。大阪市北区に上野容疑者が借りていた古い雑居ビルだった。

「たまに若い男女数人が出入りすることはありましたが、普段からシャッターは閉まっていて、開いているところはほとんど見たことなかったですね。9月にはこのテナントから出ていったようです」(雑居ビル関係者)

 10代の女性に暴力行為をけしかけ、悪評の集まる店を経営していた上野容疑者とはどのような人物なのか。

「体格がよくて、腕にはタトゥーが入っていました。関西弁を話していましたが、関東から来たと聞きました。お客さんの胸ぐらをつかんだり、バックヤードで従業員に暴力を振るっていたところを見た人も。店には看板がなかったので、つけないのか聞いたら、“もうすぐつけますよ”と言っていましたが、結局最後までないままでしたね」(前出・同じビルの飲食店で働く男性)

 堅気ではないような雰囲気も出ていたようが……。

「捜査関係者によると自称・半グレ。大阪に来る前は、関東の暴力団の関連団体に所属していたという話もあります」(前出・全国紙記者)

 警察は決闘をした2人のほかに、現場で見物していた数人も書類送検する方針。人と人が戦うのは格闘技のリング上だけにしてほしい。

上野瑛一容疑者が17歳女性と18歳女性をタイマンさせたと思われる現場

 

床は薄汚れていて…

 

上野瑛一容疑者が経営するガールズバーの扉には張り紙が

 

上野瑛一容疑者が経営するガールズバー。店の看板は以前からなかった