11月中旬、平日の昼すぎ。東京・桜田門にある警視庁の本部前を通りかかったという女性がこう振り返る。
「普段は警備の警察官が立っているか、スーツ姿の人が多いのですが、その日はカメラやマイクや照明機材を持った人たちがたくさんいて、何かの撮影をやっていたんです。役者さんも誰かいるのかなと思って見ていたら、小泉孝太郎さんの姿が見えました」
眉間にシワを寄せた険しい表情の小泉が、電話をかけながら警視庁から出てくるシーンを撮影していたという。
小泉の刑事役といったら“あのドラマ”
「小泉孝太郎さんの刑事役といったら“あのドラマだ!”って思いましたよ。つい“寅三(とらみ)センパイ”の姿も探しちゃいました(笑)」(前出・目撃した女性)
「警視庁から電話をしながら出てくるシーンの撮影のようでした。なので撮影しているのはもしかしたら“あのドラマ”じゃないかと思って、つい“寅三(とらみ)先輩”の姿も探しちゃいました(笑)」
この女性が話す“あのドラマ”とは、テレビ東京系連続ドラマ『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~』のこと。
「2016年に第1シーズンがスタートし、2021年の第5シーズンまで放送されてた人気刑事ドラマです。小泉さん演じる警察庁キャリアの主人公と、松下由樹さん演じる現場たたき上げの刑事“寅三先輩”という異色コンビが、コミカルに事件を解決していく物語です」(テレビ誌ライター)
今年11月7日には『愛と涙のさよならスペシャル』が2時間枠で放送された。
「劇中に出てくる『なんでも相談室』は、杉並中央署に問題を抱える職員が集められて設立された左遷部署なのですが、2時間スペシャルでは主人公と寅三先輩が警視庁本部へと異動になったのです。長きにわたって放送された人気番組だけに、残念に思う人も多かったのでは……」(同・テレビ誌ライター)
ツイッター上では、
《勝手にシーズン6もやると信じて楽しみにしていたけど、SP来たのでこれで終わりかな?》
《本当に本当にこれで終わりなの?》
《最後2人が異動になったから、やっぱりもう終わりなんだろうな》
と惜しむ声がチラホラ。
新シリーズロケの可能性も?
しかし、冒頭の女性が目撃した“ドラマのロケ”が、『警視庁ゼロ係』の続編なのか?
「警視庁の前で小泉孝太郎さんがドラマの撮影をしているので、まだ情報は出ていない『ゼロ係』の“シーズン6”かと思ったのですが、どうも様子が違くって……。『ゼロ係』の小泉さんは、空気が読めない役柄なので、いつもカラフルな変わった柄のシャツを着ているのですが、この日はパリッとしたスーツ姿で、いつも一緒にいるはずの“寅三センパイ”もいなかったですし……」(前出・目撃した女性)
とはいえ小泉がスーツ姿の場面設定だったという可能性もある。それに『ゼロ係』の続編でないのなら、何の撮影だったのか?
「その日、警視庁の前で行われたロケは、来年2023年の春にWOWOWで放送される連続ドラマですね。唐沢寿明さんが主演、井上由美子さんが脚本の『フィクサー』という大作ドラマで、日本の政財界などを牛耳るフィクサーの存在を描く社会派サスペンスです。小泉さんは警視庁捜査一課の刑事役で出演します」(テレビ局関係者)
判明したのは続編を希求する視聴者にとって、残念な事実だけだった。やっぱり『警視庁ゼロ係』の続編は、もうないのだろうか?
「続編についてはまったくの未定のようです。先日放送された『さよならスペシャル』も続きがあるような終わりかたでしたから、シーズン6が制作されるかもしれませんし、もしかしたら2時間ドラマだけになるのかもしれません。
わかっているのは、テレ東から“完全にドラマは終わり”というアナウンスが今のところはないということぐらいでしょうか」(同・テレビ局関係者)
続編の可能性は“ゼロ”ではないようなのだが、はたして――。