元NGT48研究生だった高橋七実(本人インスタグラムより)

《今日は私の過去に受けた「心の傷」についてお話していこうと思っています》

 11月24日、ブログでそう綴ったのはNGT48の元研究生・高橋七実。「心の傷」と題されたその記事は5編にわたり、自身が脱退したきっかけがグループ内の“いじめ”によるものだったと書かれていたのだった──。

 高橋は『第3回AKB48グループ ドラフト会議』において、NGT48・チームNIIIに第3巡目で指名され、2018年にグループ入りして2021年3月末をもってNGT48としてのグループ活動を終えている。当時は脱退の理由について《私からお話できるのは、「運営、メンバーとの方向性の違い」これだけです。突然の発表になってしまい、本当に申し訳ありません》とのみ公表していた。

衝撃と怒りを覚えて

  ブログで語られているのは脱退のちょうど1年前の2019年4月出来事。事の発端はメンバー内での話し合いから始まったという。

 ディスカッションが「グループ内でのSNSの使用ルールを守る」というテーマになった際に、高橋は《研究生に伝えられているルールを先輩方の中で守っていない方がいると例を挙げた》のだという。そのことがきっかけで、ある先輩(ここではA)の関係が悪化することに。LINEで謝罪をしたところ、《研究生だってことを分かっておいてほしい》とだけ返信がきたことで衝撃ともに正規メンバーと研究生との立場の差を突きつけられるような言葉に、怒りが込み上げてきたという。

 そして、しばらく経ったのちに“週刊誌にグループの内情が書かれた記事が出た”ことをきっかけに“情報を売った犯人”だと疑われることになったという。

「当時のNGTは山口真帆さんの暴行事件のことで揺れていました。複数のメンバーがその犯人と“繋がっている”ことが疑われ、ワイドショーも連日取り上げるといった大騒動になりましたね。そのとき、グループ内の事情について何度も追求していたのが『週刊文春』。現役若手メンバーが匿名で事件後に行われたミーティングの内容などを告発するといった記事も出るなど、報道は熾烈を極めていた」(スポーツ紙記者)

「高橋とつるんでるやつ全員疑うからな」

 疑われた高橋は先輩・Aから『写真撮影のロケ』現場で“ヘアメイクの順番を不自然に抜かされる”といったことから始まり、「高橋とつるんでるやつ全員疑うからな」と叫ばれたり、同期のメンバーと自撮りをしているところにやってきて「嘘つき!」とだけ叫んで立ち去って行くこともあったという。

NGT48を脱退したあとは大手事務所に所属し、女優としても活動している山口真帆(ファンクラブHPより)

 また、Aに別の先輩B、Cを加えた3人に「何か言うことないの?」と詰め寄られてしまうことに。その威圧的な態度に気圧されながら、やっとの思いで「自分は何もやっていない」と主張。すると、「やっていないならそう言えばいいじゃん」と返されたのだそうだ。高橋は恐怖を覚えたそうだ。

 そして、まだ疑いの心を持っているAからの最後の言葉はこうだった。「私たちの作った〇〇(グループ名)を壊されたくないんだよね

 そのとき感じた想いについて高橋はこのように記している。

私はその言葉を聞いて、信じられないくらいの怒り、悔しさ、悲しさが込み上げてきて、堪えていた涙が溢れて止まらなくなりました。私は本当に何もしていないのに。ただ真面目に活動していただけなのに。私を責めてきた先輩の中には、グループを壊す原因の一つとなる行動をした人だっていたのに。

 私はただただ悔しくて、涙が止まらなくて、言葉が出ませんでした。まるでグループを壊した人に向けるような言葉を掛けられて、この出来事で私の尊厳は深く傷付けられました

やはりこれは「いじめ」に当たる出来事

 当時17歳の彼女にとって忘れられない出来事だったのだろう。その後、高橋の身に何かあったことを聞きつけた別の先輩がヒアリングをし、後日、高橋を責めたAに確認したところ、「そんなこと言ってない」としらばっくれられたという。今回の件がきっかけで運営との関係も変わってしまい、翌年にはグループ脱退(当時は研究生だったので活動辞退)と相成ったというのが事の顛末らしい。

 3年越しの告白をした理由として《やっとこの問題を見られる所まで心の傷が回復したこと》と説明したうえで、《やはりこれは「いじめ」に当たる出来事だったと思います。(中略)それを無かったことにされていい訳が無いですし、受けた人が泣き寝入りして、抱えていくべきものでは無いと私は思います》と伝えている。

 ブログの投稿は高橋のTwitterでも拡散されており、ファンからは、

《全部読ませてもらいました!どこを読んでも七実ちゃんは悪くないし、間違ってないよ》

《辛い事があっても頑張り続ける(頑張り続けさせる)意味を改めて考えさせられました》

《3年間誰にも言えずに苦しんで、本当に良く頑張られましたね…》

 といった応援の声が寄せられている。

 現在、彼女はYouTubeに動画投稿をするなどして個人活動を行なっていることがわかる。なかにはダンスを“踊ってみた”といったコンテンツもあるのだが、カバーしているのは『IZ*ONE』や『aespa』といった韓国の女性アイドルグループの楽曲だ。

《そして最近ようやく、当時の写真をまた見る事が出来るようになり、所属していたグループの楽曲も久しぶりに聴くようになりました》

 そう綴っていた彼女は、またいつかNGT48を踊る日はくるだろうか──。

 
山口真帆がインスタグラムに掲載した大胆ショット

 

NGT48を脱退したあとは大手事務所に所属し、女優としても活動している山口真帆(ファンクラブHPより)

 

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元NGT48研究生だった高橋七実(本人インスタグラムより)