11月24日、日本野球機構(NPB)は守備位置ごとに、その年にもっとも活躍した選手を表彰する“ベストナイン”を発表。セ・リーグからは、史上最年少三冠王のヤクルトの村上宗隆三塁手や、リーグ1位の勝利数と防御率を誇った阪神の青柳晃洋投手が選ばれたが……。
「今季リーグ4位でBクラスに終わった読売ジャイアンツ(以下、巨人)からはゼロ。これまで5年連続で選出されていた坂本勇人選手も選外となりました。彼は2006年のドラフト会議で巨人に外れ1位で入団して以降、遊撃手として好打攻守の活躍。2015年のシーズンから26歳の若さでキャプテンを務め2020年には2000本安打を達成した選手でしたが、今シーズンはケガで離脱して成績を落とすなど、チームに貢献できませんでしたからね」(スポーツ紙記者)
ケガ以上に周囲を落胆させたのは、今年9月に文春オンラインで報道されたスキャンダルだろう。
「記事によると、彼は2年以上前に、親しい関係だった20代女性・Aさんに対して、身体的苦痛を伴う暴力的なプレイや避妊具なしでの性行為を要求。Aさんが妊娠した際も中絶を迫っていたことが発覚したんです」(同・スポーツ紙記者)
記事では坂本選手とAさんのLINEでのやり取りを公開。“髪もひっぱりたい”や“はいしかいっちゃだめ”など過激な要求に加え、遅刻したAさんに”今日けつなあな確定な”(原文ママ)など、グラウンドで見せる爽やかな姿からは想像もつかないような、ダークなやりとりが見受けられた。
「衝撃的な報道でしたが、巨人側は“示談で解決済み”として、坂本選手に対してシーズン中の2軍降格や出場停止などの処分は下さず。坂本選手自身も謝罪会見などは行いませんでした」(同・スポーツ紙記者)
ファンフェスで騒動後初のファン交流
実質、お咎めなしの処遇にネット上では、
《芸能人なら解雇だよ》
《球団側も甘やかせすぎ》
といった、非難の声も少なくない。
そんな逆風の中、11月23日に東京ドームで巨人の選手と交流できるファンイベント『ジャイアンツ・ファンフェスタ 2022 supported by DAZN』が開催された。グラウンドを開放し、サイン会や選手とのキャッチボールなどさまざまな交流が行われる中、坂本選手はドーム内のコンコース上で、来場者とガラス越しではあるものの、間近で交流できるミーグリ(ミートアンドグリート)に登場。笑顔で手を降るなどファンサービスを行っていた。
「坂本選手がミーグリに出ていた時間帯、グランドに設置された壇上では丸佳浩選手や中田翔選手などスター選手のトークイベントが行われていましたが坂本選手は結局登壇せず。ミーグリ後も野球教室での指導にあたるなど、比較的目立たない役割を与えられているようでした。いつも話題の中心にいる選手ですから、違和感がありました」(巨人ファンの男性)
8年務めたキャプテンを剥奪される
イベントの終盤、原辰徳監督が締めの挨拶の中で、5年連続で30本のホームランを打つスラッガー・岡本和真内野手が来シーズンからキャプテンを務めることを発表した。
「8年間務めたキャプテンを卒業するというのに坂本選手は一言も発言せず会釈のみ。巨人は生え抜きのスター選手を監督にする傾向が強く、坂本選手も将来の監督候補の一人。ゆくゆくは球団を背負う立場だからこそ、都合が悪いところはチーム一丸となってカバーしたいのかもしれませんね」(球団関係者)
沈黙を貫き続ける坂本選手だが、彼のファンはどう受け止めているのか。イベント終了後、坂本選手の追っかけをしている女性に話を聞くことができた。
「たしかに中絶の報道がでたときは驚きました。発覚直後は球場でも彼の名前が書かれたタオルやグッズを掲げるファンは少なかったように見えますが、1か月足らずで元に戻ったと記憶しています。そもそも彼の女癖や素行の悪さはファンの間では周知の事実ですし」
その女性いわく、坂本は中学生のころからやんちゃで、更生させたいという親の意向から、地元の兵庫県ではなく、厳しいことで知られる野球部がある青森県の高校に進学させられていたという。
「いろいろ言われていますが、彼ってファンに気さくに声をかけたり、サインを書いてくれたりと優しいところもあるんですよ。独身ですし、被害者女性以外は迷惑かけていないでしょう。スポーツ選手なのですから、結果を出していればいいんじゃないでしょうか」(坂本選手ファンの女性)
この騒動を機に言動を改めるのか、それとも……。