11月24日、愛子さまが天皇、皇后両陛下とともに東京国立博物館を訪問された。
「ご一家そろっての公的な外出は約2年10か月ぶりのこと。学習院大学文学部日本語日本文学科3年生の愛子さまは、展示品の浮世絵について“大変勉強になりました”と関心を寄せられました。ご一家で感想を話されながら、仲睦まじいご様子でした」(皇室担当記者)
“匿名SNS”を活用される愛子さま
12月1日、21歳をお迎えになる愛子さま。成年皇族の仲間入りをされてから1年がたつ。
「当面は学業を優先させていただきながらにはなりますが、ひとつひとつのお務めを大切にしながら、少しでも両陛下やほかの皇族方のお力になれますよう、私のできる限り、精いっぱい務めさせていただきたい」
今年3月、ご成年を迎えて初めて臨んだ記者会見で、このように意気込まれていた。
「成年会見以降、メディアの前に姿をお見せになる機会はそう多くありませんが、お出ましのたびに話題になります」(前出・皇室担当記者)
来春には大学4年生になるが、コロナ禍の影響で通学されたのはわずか数回程度。
「対面授業はすでに再開されていますが、両陛下に及ぼすリスクを鑑みて、“おこもり生活”を継続されています」(宮内庁関係者)
他方、年明けからは同級生たちの就職活動も本格化する。
「愛子さまは、ご自身の“匿名SNS”を駆使し、ご学友と交流されています。“就活シーズン”が近いことも意識され、ご自身の進路について思い悩まれていると拝察します」(同・宮内庁関係者)
大学卒業後にイギリス留学か
愛子さまの叔母にあたる黒田清子さんは、学習院大学を卒業後、『山階鳥類研究所』に就職。眞子さんや佳子さまも、民間にお勤めになった。では、愛子さまは─。
「もちろん就職も考えられますが、まずはご両親と同じようにイギリスへ留学なさるのでは。陛下は“若いときの海外留学は貴重な体験になる”というお考えですし、外交官として活躍されていた雅子さまからも、国際親善の大切さを伝えられているでしょう」(宮内庁OB)
陛下と雅子さまにも、イギリスのオックスフォード大学に留学されたご経験がある。
「秋篠宮さまや“ヒゲの殿下”こと三笠宮寛仁親王などもイギリスへの留学経験をお持ちです。王族や皇族に対する尊敬の念が強いイギリスでは、警備体制が洗練されていて、比較的自由に行動できます。さらに、イギリスをはじめとする欧州各国には、愛子さまと同年代の王女もおられます。留学中に直接の交流が叶えば、“天皇家の長子”としての今後のキャリアにもプラスになるでしょう」(静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授)
愛子さまは、学習院女子高等科2年生の夏、イギリス・イートン校のサマースクールにご参加。今年1月に行われた新春の宮中行事『歌会始の儀』では、《英国の 学び舎に立つ 時迎へ 開かれそむる 世界への窓》という和歌で思い出を振り返られた。
「イギリスは現在、ワクチン接種の有無にかかわらず渡航でき、留学も許可されています。感染対策を徹底されている愛子さまがすぐに渡英されるとは思えませんが、大学をご卒業する'24年には、コロナ禍も収束に向かっている可能性は十分にあると思います」(前出・宮内庁OB)
ご自身の手で“窓”を開けられる日が待ち遠しい─。
小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代史皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』(星海社新書)など著書多数