11月26日、沖縄地方のNHKニュースにて【自転車で日本縦断15歳の少年がゴールの石垣港に到着】との一報が伝えられた。
なんでも2022年9月3日に自転車で北海道を出発した、沖縄県石垣市出身の15歳の少年が3200キロ余りの距離を経て日本列島縦断。このほど、約3か月をかけてついに故郷への凱旋ゴールを果たしたのだという。
11月29日に同じくゴールを伝えた『沖縄テレビ放送』のニュースを統合すると、同少年は中学卒業後に県外のパン屋に就職。そして「何かを成し遂げたい」と思い立った彼は、旅の資金として働いて貯めたお金を充て、また移動手段には中学1年生時に祖父に買ってもらった自転車を使用。
旅先で知り合った人の家に泊めてもらったこともあったようで、全国各地で多くの人に応援され、支えられての旅に感謝の意を示した少年。石垣市のゴールでは多くの友人に迎えられて、達成感に満ちた笑顔を見せていたようだ。
この若干15歳の挑戦と行動力に、
《バイトで稼いだお金で日本横断!しかも自転車!しかも15歳! 凄過ぎるだろ》
《リスペクトできるし、 応援したくなる。 かなり年上の自分でも 見習うべき部分ばっかりだ》
との讃える声が向けられる一方で、
《こういうのを『冒険』って言うんだろうな~》
《これこそほんまの冒険やろ 凄い偉業やねぇ。他人の金で楽しながら日本一周してた少年にスタディしてほしいね》
《彼は中学を卒業して自分で働いたお金で、自転車で自分の足で3200キロを旅したんやよ。 ゆたぼん君は人からのお金で贅沢しながら、父親の車の運転での日本一周やったね。 本当にこれぞ冒険で、ゆたぼん君の日本一周とは全然違うよ》
日本一周をスルーされたゆたぼん
同じく沖縄在住で13歳と年端も近い“少年革命家・不登校ユーチューバー”ゆたぼんが思い出されたのか、先に彼が達成を報告した「日本一周企画」と比較する声が。ゆたぼんの決めセリフ(?)である「人生は冒険だ!」をなぞるように、15歳少年の冒険こそが「本当の冒険」とするユーザーも。
日本一周に挑戦すべく、6月30日に東京をスタートして約5か月間をかけて11月13日に地元・沖縄に到着したゆたぼんだったが、ゴールの瞬間をテレビや地元紙が伝えることはなく、11月15日付の『東京スポーツ』が特集記事を掲載したのみ。
「そもそも旅のスタートから疑問がもたれた日本一周でした」とは、ユーチューバー事情に詳しいITライター。
「移動に使用した『スタディ号』の購入費と改装費、ゆたぼんと同行する“ゆたぼんパパ”こと中村幸也氏の旅費も含まれていたのでしょう。クラウドファンディングサービスで募った資金は480万円以上。ところが、いざ旅がスタートすると、“全国の不登校児を支援する”との名目はどこへやら、各地の観光地を回っては仲間内で豪遊する姿ばかり。
批判が起きると、ようやくフリースクール訪問や不登校児との交流の“証拠”を明かし始めたゆたぼんでしたが、皆から応援、支えられた旅ではなかったのかなと(苦笑)」(同ライター、以下同)
アンチ頼みの炎上商法も飽きられた
旅も終盤に差し掛かった10月下旬には資金不足に陥っていることを明かし、「ゴール見えてるんですけど。投げ銭をしてください。お願いします」とYouTubeにて再度、資金援助を呼びかける場面もあったゆたぼん。
そして息子や日本一周に批判が向けられるたびに、全てを「アンチ」と決めつけては自身のSNSで煽り、時に暴言ともとれる発言を繰り返した幸也氏。
親子の過激な言動が逐一ネットニュースとして報じらる、一見すると一挙手一投足が注目される人気ユーチューバーに思える少年革命家だが、結果に結びついているとは言い難いようで。
「日本一周後もチャンネル登録者数は15万人台から変動はなく、動画の再生回数も伸びている様子はありませんね。アンチ頼みの炎上商法も飽きられたのか、そもそも一般ユーザーからすれば興味すらもたれていないのか。
石垣市の15歳少年は自ら汗水垂らして働いたお金で、文字通り自分の足で成し遂げた旅だからこそ世間は感動し、また称賛を送るのでしょう。翻って親子は楽をして、とは言いませんが、他人のお金をあてにして何かを成し遂げた動画は、見るものの心を掴むことはできないのかもしれませんね」
登校していれば中学2年生のゆたぼんが義務教育期間を終えるまで約1年4か月、その後に親子はどんな進路を歩むのだろうか。