「タイプの子で触ってしまいました」
と犯行を認める供述をしているのは、埼玉県東松山市に住む紙加工会社の役員・岡本陵容疑者(32)。
同県警捜査1課と東松山署が11月14日、女子中学生に対する強制わいせつの疑いで逮捕した男だ。
10月2日午後5時20分ごろ、犯行現場は東松山市内の商業施設だった。
妹と買い物を楽しむ女子中学生を狙って…
「妹と買い物を楽しんでいた女子中学生が狙われた。身体を触られるなどして驚き、同じ施設の別の店舗で買い物をしていた父親に報告。父親が警察に通報し、捜査員が施設に設置された防犯カメラの映像などを確認すると、容疑者がはっきりと映っていた。市内では9月に少女がわいせつ被害に遭う類似事件が発生しており、容疑者は関与をほのめかしている」(全国紙社会部記者)
会社の規模などにもよるが、32歳で経営者側の役員を務めているのだから出世は早いといえる。どのようなセレブ生活を送っているのかと思いきや、自宅は築約30年の賃貸マンションだった。
「部屋はファミリータイプの広い間取りばかりで、家賃が月5万〜6万円台とリーズナブルなせいかひとり暮らしの住人もいます。近所付き合いはほとんどなく、容疑者と会話したことはないし、挨拶をかわした記憶もありませんね」(同じマンションの住人)
SNSでは、サングラスをかけてポケットに手を突っ込むなどナルシスト的な雰囲気も漂わせている。
この手の犯行は、暗い夜道や人目につかない場所を選ぶケースが少なくない。なぜ、衆人環視下にある商業施設で少女に魔の手を伸ばしたのか。
あえて“商業施設内”で犯行する理由
「未成年の少女は行動範囲と時間帯が限られるため、物色しようにもほかに接点を持てる場所がなかったことは考えられる。計画的犯行かどうかなど具体的な背景は捜査の進展を待つしかないが、商業施設内で犯行におよぶケースは少なくない」(性犯罪に詳しいジャーナリスト)
10月には横浜市港北区にある商業施設の店舗内で、57歳の男が、小1女児の下半身を触ったなどとして強制わいせつ容疑で逮捕されたばかり。被害に気づいた母親が警察に通報している。
7月には岡山市の商業施設の女子トイレに侵入した25歳の男が、小学生女児にわいせつな行為をしたとして逮捕。
5月には横浜市都筑区の商業施設で、家族と離れておもちゃを見ていた6歳女児の下半身に顔を押し当てたとして39歳の男が逮捕されている。
「店員のいる売り場でこっそり触るケースばかりでなく、商業施設内でも人目につきにくいトイレや階段、駐車場などに被害者を移動させてから触ったりする逮捕事例が目立つ。今年1月には都内の商業施設で女児に声をかけ、公園まで後をつけてスカートの中を盗撮した男が逮捕された。福岡では大型商業施設でばかり女児を狙う男が昨年再犯してニュースになった。店員やほかの客もいるため親は安心しがちだが、決してそんなセーフティゾーンとはいえない」
と前出のジャーナリスト。
肩書きだけは立派な変態男がそのへんをウロウロしているかもしれない。