渡辺徹さん・榊原郁恵夫妻

 渡辺徹さんが61歳という若さで、11月28日午後9時1分に敗血症のため都内の病院で亡くなった。

 渡辺さんといえば、榊原郁恵(63)との“おしどり夫婦”で知られ、長男の渡辺祐太(33)も俳優として活躍する芸能一家。夫婦の仲のよさは有名で、どちらかがカメラの前に立つと、必ず夫婦の話をするほどだった。

 週刊女性では、そんな“おしどり夫婦”の秘訣を結婚30周年を迎えた当時、榊原郁恵に聞いていた。夫婦の何気ない日常、渡辺さんと過ごす当たり前の日々を笑顔で語った妻・郁恵のインタビューを再掲する(年齢ほか当時のママ、『週刊女性』2017年11月28日号掲載)。

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価値観の違いが円満の秘訣

「ケンカすることは今でもありますよ。理由はご飯の量が少ないとか、本当に些細(ささい)なことですけど(笑)」

 今年で結婚30年目を迎えた榊原郁恵と渡辺徹。事務所の後輩である小島瑠璃子が“理想の夫婦”として名前を挙げるなど、芸能界きってのおしどり夫婦としても知られる。そんな榊原郁恵(58)に夫婦円満の秘訣を直撃っ!!

いろいろと時を重ねてきて、向き合い方が変わっているのですが、意外に価値観が違うところが長く続いている理由なのかも。子育てでも正反対な部分があったり、こんなに考え方が違うものなの? って悩んだ時期もあったけど、よく考えてみたら、自分にないものを持っているから惹かれたんだなって気づきました」

 2人の息子を育てあげるなど良妻賢母のイメージが強いが、「A型の主人のほうがきちんとしている」と笑う。B型で、おおらかな彼女とは性格は正反対だそうで、だからこそ心地よい距離感が保てているようだ。

「夫婦だから同じ考えでなきゃいけないと無理に合わせようとすると、お互いがしんどくなると思うんですよね。考え方が違うから、よくケンカもしますよ。でも、最終的な解決方法が“別れる”“別れない”の二択ではなく、どうしたら、お互いが向き合えるかってところがうまくいっている秘訣なのかも。……私の願望かもしれないですけど(笑)」

 ’84年放送のドラマ『風の中のあいつ』で共演したのをキッカケに、4年の交際を経てゴールイン。仕事とプライベートを分けるために結婚後は共演を控えてきたが、このほど舞台での初共演が決定!

「仕事場でも顔を合わせる機会が増えたので、妙な感じですね(笑)。仕事のパートナーとして見たことはなかったんですが、いい仕事のパートナーであり、理解者であり、すごくやりやすい人だなって、あらためて思いました。いちばん本音をさらけ出せる相手なので、今回の打ち合わせでケンカになることもありますが(笑)、不安になる私に“大丈夫だよ”って勇気づけてくれたり、すごく頼りになっています」

 舞台のタイトル『いまさらふたりで』は、本人も気に入っている様子。

「今まで夫婦共演はしませんって言ってきたから、周りも“いまさら?”って思っているんじゃないですかね(笑)。このタイトルは公募で決めたんですけど、私たちの気持ちをそのまま字面にした感じでいいなって」

 
渡辺徹さん、舞台『今度は愛妻家』の取材会(2022年10月)

 

舞台『今度は愛妻家』の取材会(2022年10月)

 

 

榊原郁恵・渡辺徹さん夫婦