『ポップUP!』番組公式ホームページより

 今年4月から放送が始まったものの、すでに年内での終了が発表されている情報番組『ポップUP!』(フジテレビ系)。放送も残りわずかだが、番組を取り巻く環境は芳しくはないようだ。

「『ポップUP!』は『バイキングMORE』の後番組として始まりましたが、初回から視聴率は3・2%と苦戦。次第に1%台を連発するようになり、低迷していました。そこで、番組内で昼ドラを復活させるなどの打開策を打ちましたが、わずか9か月で幕を閉じることになりました」(テレビ誌編集者)

当時のチーフプロデューサーに下った処分

 来年1月からはバラエティー寄りの番組がスタートする。

お笑いコンビ『ハライチ』の岩井勇気さんと澤部佑さん、フリーアナウンサーの神田愛花さんがMCを務める『ぽかぽか』が始まることが発表されています。スタッフも情報制作局から『笑っていいとも!』などを手がけてきたバラエティー制作陣にかわるようです」(同・テレビ誌編集者)

 9か月の“短命”に終わった『ポップUP!』だが、この期間に大きな問題が起こっていた。

 今年6月、『週刊文春』が当時のチーフプロデューサー(CP)によるパワハラが原因で番組スタッフが2度、自殺未遂を起こしたと報道。記事によると制作会社のアシスタントプロデューサーに対して、日常的に叱責したり、スタッフのグループLINEで小ばかにするような書き込みをした結果、このアシスタントプロデューサーが大量の薬を服用して自殺を図ったという。

『文春』の報道で、フジテレビは聞き取り調査を行うなど、詳細を確認中ということだったが、ついにそのCPへの処分が決定した。

当時のCPは懲戒休職となりました。さらに、上長に当たる役員と情報制作局長にも減俸の処分が下ったようです」(芸能プロ関係者)

『バイキング』に比べてスタッフの人数は少なく

 フジテレビにこの処分が事実か確認したところ、

パワーハラスメントに該当する行為等、社員就業規則に違反する行為が認められたため、前『ポップUP!』チーフプロデューサーを11月15日付で懲戒休職処分といたしました。また、担当役員ら上長2人を同日付で減俸処分としております

 と処分内容について事実だと認めた。

“パワハラCP”に処分が下り、これで一段落と思いきや、労働環境改善にまでは至っていないようで……、

もともと『バイキングMORE』に比べてスタッフの人数は少なく、長時間労働は当たり前でした。年内での終了が決まったことで、次に担当する番組が決まったスタッフが離れていっています。現在は最小限の人数で、なんとか制作を続けている状態です」(制作会社関係者)

 残ったスタッフからは悲痛と諦めの声が上がっていた。

“番組が回らない”と人手不足に頭を抱えています。さらに、“他から声がかからないスタッフしかいないから、面白いものを作ることができるはずないですよね”などと仲間内で自虐的な発言を繰り返していて、とても笑えるような状況ではありません」(同・制作会社関係者)

 ホームページの番組紹介には「見てくださる方の気分が自然とUP!する、ポップな番組」とある『ポップUP!』。過酷な環境で働くスタッフからすると、決してポップとはいえないだろう。
 

白と黒の上下ペアコーデで犬の散歩をする三浦翔平と桐谷美玲

 

白と黒の上下ペアコーデで犬の散歩をする三浦と桐谷。ときおり、笑い声をあげて終始楽しげな様子だった

 

愛犬の散歩をする三浦翔平と桐谷美玲

 

月曜日から金曜日まで昼に3時間放送される『ポップUP!』(番組公式HPより)