東京都豊島区東池袋の高層ビル『サンシャイン60』

 10月、東京・池袋の高層ビル『サンシャイン60』の飲食店で起きた、準暴力団『チャイニーズドラゴン」のメンバーら100人による大乱闘事件で、ついに逮捕者が出た。警視庁暴力団対策課は7日、同組織のメンバーを含む男性5人を威力業務妨害と建造物侵入容疑で逮捕したと報じられたのだ。

 事件当時、『週刊女性PRIME』は不穏な空気が漂い始める池袋の“ウラの顔”を報じていた。

(以下は、2022年10月19日に配信した記事の再掲載です)

◆   ◆   ◆

《これ、ほんとに日本!?》
《歌舞伎町化した》
《池袋は無法地帯か》

 10月17日7時30分、記事『池袋サンシャイン乱闘騒ぎ、「チャイニーズドラゴン」が出所祝いか』(朝日新聞デジタル)が配信されると、SNS上には上記のようなコメントが並んで大いに荒れた。それもそのはず、日本では考えられないような騒動だったのだ。

 この騒動は、16日の午後6時30分ごろ、東京都豊島区東池袋の高層ビル『サンシャイン60』の58階にあるフランス料理店で起きた。

客100人が暴れている!

「理由はわからないけど、客100人が暴れている!」

 と同店店員が110通報。警視庁巣鴨署の署員が駆けつけたところには、大半が立ち去っていて、店内には数人しか残っておらず、うち1人が頭に軽傷を負って病院へ搬送された。

「捜査関係者によれば、暴れた100人は準暴力団の『チャイニーズドラゴン』だった。なんでも仲間の出所祝いのための集まりで、店はほとんど貸切り状態だったようですね。そこで突然、殴り合いの喧嘩に発展したのです」(全国紙社会部記者)

 そもそも、チャイニーズドラゴンとは一体何なのか。元々は中国残留孤児とその子どもらが中心となって結成された暴力行為を繰り返す集団だという。かつては『怒羅権』とも表記した。

「彼らは日本に帰国したものの、日本語を十分に話すことができずに経済的に厳しい環境を強いられたことが背景にあったようです。警視庁は“暴力団に準ずる反社会的勢力”と位置づけており、構成員はおよそ250人いると言われています」(警察関係者)

 乱闘現場となったフランス料理店は、夜景を見ながら飲食を楽しめるレストラン。ディナーのコースはおよそ1人7000円~2万円と高級だ。『週刊女性PRIME』が同店を訪ねるも、

「取材はお受けしないことになっております。警察のほうにきいてください」

 そこで巣鴨署に話を聞くも、やはり取材NG。広報発表さえされていない状態だった。

『サンシャイン60』の58階にあるフランス料理店

 この騒動の約1週間前に、池袋の中華料理店で、中国人と思われる客どうしが暴れている動画もSNSで拡散され話題になっていた。丼に入ったラーメンを頭からぶっかけたり、お盆のようなもので頭を叩いたり、まさに修羅場だ。

SNSで拡散された、池袋で起きたと思われる“中華料理店”乱闘動画1/3

 前述した“サンシャイン乱闘騒ぎ”との因果関係は不明だが……前出の社会部記者はこう話す。

「特にほかの勢力との抗争でも、仲間割れといったものではないようです。だが、なかなか日本人どうしではここまで激しい喧嘩はないので、驚いてしまうのも無理ないですよ。ともあれ、池袋という街が騒がしくなっていることは間違いないでしょう」

 日本が国際化してきた証だろうが、決して安心してもいられない……。