7日から3年ぶりの個展を開催した香取慎吾。
“俺ってなんなんだろう”を存分に込めた個展
『WHO AM I-SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR』(ぼくはだれ?)と題された個展は、渋谷ヒカリエで7日から'23年1月22日まで開催。その後は全国を巡回していく。
開催に先駆けて渋谷ヒカリエで行われた会見で、今の気持ちを聞かれると、
「めちゃくちゃうれしいです。ぼくは常に人に見てもらいたいと思って描いている。だからそれをみなさんに見てもらえることがとってもうれしい」
と、喜び満載の慎吾ちゃん。
会場に入ると慎吾ちゃんのシンボル“くろうさぎ”が立体像となってお出迎えしてくれる。
「くろうさぎとの出会いは僕の闇の部分。実際に黒いうさぎがうちにいたんです。ぼくの家にすんでいてチョロチョロしていてなんなんだろうと思っていて。
絵に描いたら消えて、僕の前には現れなくなった。この会場の中にこの子がシンボルとしていますけど、くろうさぎに会えたら挨拶してください(笑)」
アイドル、タレント、歌手、俳優、アーティスト、デザイナーと多彩な顔を持つ慎吾ちゃん。“ぼくはだれ?”という思いを作品に込めた。
「自分を客観的に見たときに“この人いろんな顔してるな”って。本当にいろんなことをやっているんだけど、ふとしたときに“俺ってなんなんだろう”と。
ポジティブな“ぼくはだれなんだろう”もあれば、今日は嫌だなっていうときに下を向いちゃって“俺ってなんなんだろう”というネガティブな闇の部分も。それを全部みなさんに見てもらいたい。いろんな慎吾ちゃんを感じてほしい」
「個展というよりもコンサートを作っている感覚」
光も闇も含めた慎吾ちゃんを感じられる作品は総数200点。うち、半分の100点は今回の個展のために描いた完全新作。
「全国を巡る中で作品をさらに増やしていこうと思っています。行った先で描くこともあるかもしれないし」
毎回違った“サプライズ”も。
「渋谷慶一郎さんという草なぎの『ミッドナイトスワン_』で音楽を担当された方がこの個展でも曲を提供してくれています。面白いのがそのとき鳴っている音と同じ音は二度と流れない。来るたびに違う音楽が聴けるんです。
前回の個展『BOON! BOON! BOON!』ではステージアラウンドといって回転するステージなど変わり種を詰め込みましたが、今回は普通の個展をやろうと思って。だけど気づけばスモークがたかれていたりとか(笑)。照明さんや音響さんとの打ち合わせが多かったり、個展というよりもコンサートを作っている感覚でした」
地図のメンバーは見にくる?
「近い人間とはいえ予定は知りません(笑)」
と言いつつも、
「草なぎはドラマで忙しいから地方の会場に来そう。稲垣さんは意外とすぐ来てくれそう。ヒカリエのチケットあげときます」
渋谷ヒカリエの開業10周年のロゴマークを制作するなど縁も深いこの地を皮切りに、大阪、福岡、石川、福島、と全国各地を巡っていく。
「来年は卯年ということで、くろうさぎの1年になるんじゃないかな(笑)。みなさん僕をミニキテクダサーイ」
慎吾ちゃん自身もひょっこり顔を出すというこの個展。慎吾ちゃんの光と闇を渋谷ヒカリエで体感したい!
(取材・文/加藤麻江)