12月11日放送の『中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2022』(フジテレビ系)に中居正広がVTR出演する。11月4日に体調不良で1か月間の休養を発表するも、12月2日に公式HPにて期間を年内いっぱいに延長。《静養に専念》と完全休業宣言をしていたはずがーー。
宣言後の夜には、嵐・二宮和也が代役MCを務めた『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)に生電話でサプライズ出演。翌12月3日にもKis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔が代役出演したニッポン放送『中居正広 ON&ON AIR』にて肉声を届けた中居。
《静養に専念》のはずが、立て続けに番組出演している彼に《中居くんお仕事してるじゃん》《全然休んでない》と、SNS上では心配するファンの声が上がっている。現在はすでに退院していて自宅で療養中とのことだが。
「具体的な病名を明かさずに“体調不良”とだけの発表が、余計にファンを心配させ、さらに憶測を呼んでいます」とは、ワイドショー・芸能デスク。中居がこれまで明かしている病状といえば、7月に入院、手術を受けた「急性虫垂炎」のみ。
「取り越し苦労ならいいのですが、一部では盲腸手術の際に別の病気も発見された、病巣の摘出手術を受けた、さらには盲腸がんの可能性などの情報が錯綜しています。
50歳を迎えたこともあって、今は仕事よりも身体を大切にしてほしいと願うファンの気持ちは当然のこと。それでも仕事をしてしまうのが、らしいといえばらしいですが……」
独立してから仕事がなくなった
SMAPとしてCDデビューを飾った1991年以降、アイドル業と並行して多くのバラエティー番組やドラマ、映画にも出演。特に司会やMCとしての才能を開花させると、その道ではジャニーズ、いや業界No.1との呼び声も高い、テレビには欠かせない存在となった中居。仕事に追われる日々を送っていたのは、誰もが知るところ。
そんな売れっ子に転機が訪れたのが、独立騒動の末に2016年をもってのグループ解散。そして2020年4月にジャニーズ事務所から独立して、個人事務所として立ち上げた『株式会社のんびりなかい』だった。ジャニーズ時代から受け持っていたレギュラー番組こそ継続されたのだが、
《マジでやべえと思ってる。独立してこんなに仕事なくなると思わないでしょ。(ジャニーズ)辞めなきゃよかったよ》
独立して間もない5月1日放送の『新・日本男児と中居』(日本テレビ系)で、新型コロナの感染拡大が仕事に影響していることをボヤいた中居。現在のレギュラー番組はテレビが3本、ラジオが1本となっている。
とはいえ、4本全てが冠番組であり、側から見れば今も十分に売れっ子と言えよう。しかし、みのもんたやタモリらテレビ界に貢献し続けた大物司会者と肩を並べるほどに、見ない日はないほどのレギュラー番組を抱えていた中居だ。本人にしてみれば、50歳という働き盛りの現状を顧みると、“仕事がなくなった”と感じてしまうのだろうか。
バラエティー番組に携わる制作会社の40代プロデューサーは「自分もそうなのですが」と前置きしつつ、中居の気持ちを慮る。
休んでいる方が苦痛な“仕事人間”
「“仕事人間”気質の傾向があった中居さんだけに、休養宣言こそしたものの“休んでいる方が苦痛”なのかもしれません。わかりますよ。いざ、休みが取れたとしても、自分がいない現場がうまくいっているのか気になりますし、ついスマホをチェックしたり、後輩に現状確認をしてしまう。仕事が趣味になってしまっているんですよね」
中居の趣味といえば、草野球やゴルフ、麻雀などが挙げられるが、普段はもっぱら野球中継を見ながらお酒を飲むことのようだ。特に2015年に最愛の父・正志さんをがんで亡くして以降は酒量も増えているという。
「それと“番組の顔”としての責任と、少しでも視聴率に貢献して現場の期待に応えたい気持ちがあるのでしょう。なんでも、自ら“V(VTR)で出ようか?”と提案していたと聞きます」(前出・プロデューサー、以下同)
そして仕事に“穴”を開けること対して、かねてより不安を感じていたとも。
「SMAPコンサート活動も重なって多忙を極めていた頃、キー局のプロデューサーが疲れた様子の中居さんに“休めてますか?”と気遣ったところ、“大丈夫、大丈夫。休んだら、俺のことなんかみんなすぐに忘れるでしょ?”と笑いながら返したそうです。
もちろん、心配させまいとしたジョークでしょうが、“国民的スターでもそんなことを考えるのか”と驚かされたと。ギャラなどの金銭的な問題ではなく、番組から、視聴者から必要とされることに自身の存在意義を確かめていた、とは考えすぎでしょうか」(前出・プロデューサー)
“自慢の息子”という存在を世に残した父親のためにも、今は静養に努めて元気な姿をまた見せてほしい。