「遠山さんは身長165センチほどでスラリとしていて、髪はショート。服装もおしゃれだし、マスク越しにも美人だとわかるので男性にはモテるんじゃないかな」
容疑者が住んでいた熊本県宇城市にあるアパートの住民はこう話すが、
「挨拶もロクにせず、うつむいたままスーッと行ってしまう。不愛想で、近所づきあいはしてない」
とも……。
母親が高校生の長男に「殺すぞ」手には包丁が…
11月27日、熊本県警宇城署はパート従業員・遠山芳美容疑者(42)を暴行と暴力行為等に関する法律違反の疑いで逮捕した。
「容疑者は26日午後9時ごろ、自宅で三男(3)が床を汚したことに腹を立て、腹や腰付近を数回、蹴る暴行を加えた。さらに、それを止めに入った高校生の長男(17)に対して、包丁を持ち出して“殺すぞ”と脅した。長男が“お母さんと口喧嘩をした”と最寄りの交番へ相談したことから事件が発覚、逮捕につながったわけです」(全国紙社会部記者)
警察の取り調べに対して、遠山容疑者は、
「子どもたちに申し訳ないことをした」
と容疑を認めて反省しているという。いくら感情的になってしまったとはいえ、3歳児を蹴り飛ばし親子喧嘩で包丁を持ち出すのは尋常ではない。容疑者はいったいどんな母親なのかーー。
容疑者が冒頭のアパートに引っ越してきたのは、3年ほど前。シングルマザーで、その時は長男、中学生の次男の2人の子どもだけで三男は引っ越してきてから誕生している。1年前から近くのスーパーでパートとして働き始め、前出の住民は毎朝、三男を自転車に乗せて保育園へ送るようすを目撃していた。
容疑者の長男と同級生の子どもがいる保護者によると、
「父兄参観日にも来とるか来とらんか、わからんとですよ。ママ友たちの輪の中にも、まったく入ってこようとせんから」
また、子どもへの虐待も日常的なものだったと証言する別の住民も。
夜中の2時に、自宅から聞こえた“オリャー!”
「去年3月と今年4月の最低2回はあったようです。夜中の2時ごろ、三男の走り回る音やはしゃぐ声のあと、容疑者が“オーリャー!”みたいに怒鳴る声があって。そのあとは三男が泣き叫ぶ声の連続だったようで、住民は眠れんし、子どももテスト前の勉強が身につかなかったとか……。アパートの管理会社に相談したけど、“出ていってくれとは言えない”と告げられたみたいよ。警察や児童相談所に通報したら、仕返しされるからと、悩んどった人もいました」
容疑者の3人の子どもは、すべて父親が違うという噂も。
「三男の父親は3か月に1回程度、容疑者宅に来ているのを見たけど、事情があって“入籍はできない”ようだよ」(同・別の住民)
遠山容疑者は現在のアパートに来る前、別のアパートで容疑者の兄と同居していた。容疑者の実家は、アパートから500メートルほどの場所にあって、
「(容疑者の)母親も、ときどき来とったですよ。当時、遠山さんは超ミニスカで子どもの父兄参観に行って、校長先生に怒られとった(笑)。夜になるとお化粧して、タクシーで飲み屋さんへ出勤する人だった」(同アパートの住民)
ここには14年ほど住んでいたようだが、
「家賃滞納で追い出された。管理会社の人たちが来て、家財道具を強引に外に出しとってね。普通じゃない異様な引っ越しやった」(同・住民)
実家を訪ねると、今は草ぼうぼうの空き地になっていた。近隣住民によると、
「建設関連会社で働いていた父親は、仕事もせんで毎日、酒ばっか飲んでは母親に暴力を振るう人間やった。そのせいか長男は長年、ひきこもりだったし、妹は中学生のときに出産した」
実家には毎日のように借金とりが押しかけていた
容疑者についても驚愕のエピソードがあった。
「容疑者は中学校時代にも兄に包丁を向けて外を追いかけよったから、止めたことがあった。気が荒い娘やったね。10代のころから金遣いが尋常じゃなくて、高価な服などを買って、毎日のように借金とりが実家に押しかけとった。それで、首が回らなくなって20歳のころには風俗で働いて借金を返済。父親も“風俗で働いて返せ”と賛成しとった」
事件後、アパートから容疑者の3人の子どもの姿は消えている。
「子どもへの虐待なので、児童相談所に預けられとるでしょうね」(同・前)
子どもたちは何も悪くない。だが、“普通ではない”母親のせいで、過酷な状況に追いやられてしまった……。