「初ミュージカルですが、みなさんの足を引っ張らないように精いっぱい頑張ります!」
58歳にして新たな挑戦を始めた高島礼子。現在上演中のミュージカル『東京ラブストーリー』で、主人公の上司役を務めている。
「高島さんは1988年にドラマ『暴れん坊将軍3』で女優デビューし、映画や舞台でも活躍を続けています。現在はテレビ東京系のドラマ『警視庁考察一課』に出演中。長い芸歴ですが、ミュージカルは今回が初めてだそうです」(テレビ誌ライター)
『東京ラブストーリー』のミュージカル化も今回が初。
「原作は“恋愛の神様”こと柴門ふみさんが1988年に発表した同名コミック。1991年にフジテレビの月9でドラマ化し、“月曜の夜9時には街から人がいなくなる”と言われたほどの大ヒットでした」(同・テレビ誌ライター)
高島にとって、歌って踊るミュージカルは大きな挑戦だったという。
「以前から、歌は苦手だと話しています。2011年に制作された韓国ドラマ『のり子、ソウルへ行く!』では“音痴の役”でした(笑)。今回の舞台の製作発表でも“キャスティングしていただけて夢のよう”とあくまで低姿勢。でも気合は十分で、ボイストレーニングに励んでいたそうです」(スポーツ紙記者)
若いキャスト陣の中では堂々たるキャリアも、腰は低かったという。
「稽古中に行われた取材では“上司役なのに、この中ではいちばん部下”と自虐発言。年下の俳優さんにも“教えてください!”と指導を仰いでいました。そんな謙虚な姿に、共演者は恐縮していました」(舞台関係者)
努力を重ねて迎えた舞台初日、高島はキャストやスタッフ全員に感謝を伝えていた。
直筆で“高島礼子”と記されたぽち袋
「『東京ラブストーリー』のロゴが入った500円分のオリジナルQUOカードを“高島礼子”と直筆で記されたぽち袋に入れて配っていたんです。スタッフも含めて全員分ですよ」(同・舞台関係者)
達成感もあったのだろう。今回のプレゼントについて、所属事務所に聞いてみた。
「舞台に出演する際は、いつも“初日祝い”としてお渡ししているんです。以前はお菓子でしたが、コロナ禍も考慮して、実用的なQUOカードになりました。高島本人がデザインを考えています」
丁寧な人柄がうかがえる。雑誌『ゆうゆう』の過去のインタビューでは、挑戦することへの思いを語っていた。
《“できない”と決めつけていたことにも活動の場を広げてみよう。そう心に決めました》(2021年8月号)
舞台を見た観客からは、SNS上で《高島さんの語りかけるような歌が好き》《礼子さん、頑張って歌ってました。ファイト!》と応援する声もあがっている。
高島の飽くなき向上心に大きな拍手を送りたい!