第73回NHK紅白歌合戦に特別企画で出場するbacknumber(NHK紅白歌合戦公式サイトより)

《緊張するとは思いますが、支え続けてくれている人達がいる事、自分達が必死にやってきた時間を信じて、胸を張って演奏したいと思っています》

 そうツイッターで意気込むのは、2022年末のNHK紅白歌合戦に初出場する人気スリーピースバンド『back number(バックナンバー)』のボーカル、清水依与吏(いより)。

 back numberは、今年10月から放送されているNHK朝ドラ『舞いあがれ!』の主題歌『アイラブユー』を手がけており、紅白には“特別企画”で出演すると発表されたばかり。今年の紅白テーマは“LOVE&PEACE みんなでシェア”。ラブソングを中心に多くのヒットソングを世に送り出してきた彼らのパフォーマンスに期待が集まっている。

バンド名・back numberの由来と結婚

 そんなback numberには、切なくもユニークな結成秘話がある。

「ボーカルの清水さんを中心に、2004年に彼らの地元・群馬で結成。清水さんは、かつて交際していた女性をバンドマンに略奪された経験があり、フラれた自分は“型遅れ”な過去の男=バックナンバーだ、という意味でこのバンド名をつけたといいます。2009年に発売したインディーズのデビューアルバム『逃した魚』のジャケットには、《あなたが逃した魚はこんなに大きくなりました》と、かつての交際相手に向けたような記述があることも話題になりました」(音楽誌ライター)

 2011年にメジャーデビュー。以降、清水が手がける楽曲で人気を得ていくback numberだったが、2018年にこんな報道が。

「清水さんが2014年に地元の友人だった一般女性と結婚して、男児をもうけていたことが『FRIDAY』で報じられました。記事では、奥さんと一緒に幼稚園に息子さんを迎えにいく姿もキャッチされています」(ワイドショースタッフ)

 報道を受けて、清水は公式ファンクラブのサイト上で、結婚を事実として公表。それまで伏せていた理由として、《楽曲を大切にするというこだわりを持って活動してきたバンドマンとして、自分達の私生活を公の場でベラベラ話す事はその美学に反しますし、聴く人に要らぬ先入観を与える事になりかねないので、極力避けてきました》とコメントしていた。

 遅れながらの結婚報告はファンを驚かせたが、そのわずか半月後、今度は『文春オンライン』に、さらなる衝撃的なニュースが掲載される。

女性タレントと二股報道

2012年から2014年まで、清水さんが女性タレントのA子さんと交際しており、結婚した妻とは二股関係にあったと報じられたのです。記事によれば、もともとback numberのファンだったA子さんは、Facebookを通じて清水さんからメッセージが届いたことがきっかけで次第にライブに誘われるようになり、打ち上げにも参加するように。プライベートでもふたりで食事をするなど親密になり、清水さんが泊まるホテルに招かれて男女の仲になり、交際がスタートしたといいます。

 月に1度の大阪ライブの日にホテルで逢瀬を重ねており、記事ではA子さんのスマホに残されていた、彼女の水着を着てはしゃぐ清水さんの“あられもない姿”の写真まで掲載されました。最終的にA子さんは一方的に関係を断ち切られ、結婚報道で二股だったと気付き、ショックを受けたとのこと。清水さんの所属事務所は『文春』の取材に対して、《A子さんと大阪で数回お会いしたこと、男女の関係を持ったことは事実です》と回答していました」(同・スポーツ紙記者)

 甘酸っぱく切ないラブソングには似つかわしくない清水の過去。しかし一方、back numberは思わぬところで“流れ弾”を受けてしまったこともあって……。

「back numberは、ミュージックビデオに美人が出演することも有名で、楽曲だけでなく出演者が話題になることがしばしば。2016年に発売した『ハッピーエンド』には、女優の唐田えりかさんが出演して注目を浴びましたが、ご存知のとおり、唐田さんは2020年に東出昌大さんとの不倫が報じられました。以降、ネット上では《腹立たしくて見れない》《複雑な気持ちになる》といった声が寄せられました」(前出・音楽誌ライター)

 back numberの楽曲に非はないが、ネット上では清水自身の過去も受けてか、

《昔はライブも行ってたけど、報道があってから聴かなくなってしまった》

《曲自体に罪はないけど、なんだか心に響かない》

《どんなにいい曲を歌っても、綺麗ごと言うなやと冷めた目で見てしまう》

 と、厳しい声が今なお寄せられている。

 騒動後も切ない恋心を描いたラブソングを出し続けて見事、紅白初出場を掴み取ったが、過去の傷が“バックナンバー”になるには、まだ時間がかかるのかもしれない。