「ぎぃゃあああ!!!!」
「今年いちばん悲鳴を上げた」
SNSには視聴者の絶叫がこだまし、「#クロちゃん」がツイッターのトレンド入りを果たした12月21日の夜──。ここ数週間、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)内で放送されていた連載企画、『MONSTER Love(モンスターラブ)』が最終回を迎えた。
安田大サーカスのクロちゃん(45)の“恋人探し”を目的とし、彼のことが本当に好きだという2人とアイドルデビューを目指す7人の計9名の女性が集まり共同生活を送るという企画。回が進むごとにクロちゃんが指名した女性が脱落していくなか、14日放送の第5回では、残ったリチ(熊本PR大使)、ミク(パティシエ見習い)、ミナ(大学生)の3人が『都内某所』というグループ名でアイドルデビューすることが決定していた。
そして、21日放送の最終回。ついにクロちゃんはリチの元に駆けつけ告白。
衝撃のキスシーンにSNS騒然
「俺ね、ここに来たのは、今の自分で信じれるのは、俺が1番好きなのは誰かっていうことは嘘偽りないから。俺の好きな気持ちで来ました。リチは好きって言ってくれてるけど、俺の方が好きになっちゃってるし、この恋が最後だと思っている。今、目の前にいるリチさんが好きなのでこんな僕でよければ、僕と付き合ってください」
跪(ひざまず)き、箱に入った指輪を差し出し告白してみせた。スタジオには緊張が走ったが実はリチ、“本当にクロちゃんが好きな女子”だったのである。クロちゃんの求愛に応える。
「5年ぐらい前からテレビで見てて、うちの近所に住んでるのかもと思って。5年間、家を出る度にクロちゃんに会えないかなって、ワクワクしたり。そういう生活続けたら、クロちゃんのことが好きになってたから。今こうして2人で会って、しゃべっているのも不思議だし夢みたいと思っていて」
”クロちゃんの彼女”と“憧れだったアイドル”の狭間で揺れた彼女だったが、最終的にはグループを脱退し告白を受け入れると決断。クロちゃんと何度も深いキスを交わすのであった。衝撃のシーンにスタジオとお茶の間は騒然、SNSには冒頭のような絶叫ツイートが溢れた。
放送後にリチはアイドルデビューの際に作ったTwitterアカウントで、
《先ほど番組内で発表されましたが、大好きなクロちゃんとお付き合いさせていただくことになりました!!!》
と報告した。
クロちゃんに起きた奇跡にネットからは、絶叫と《美人すぎる》《羨ましい》といった嫉妬や妬みも入り混じった祝福の声が相次いだ。クロちゃんが所属する『松竹芸能』の公式Twitterも《クロちゃんに恋人が...。事務所一同なぜかホッとしています。水曜日のダウンタウンさん、素敵な出会いをありがとうございました》とつぶやき、多くのいいねとリツイートを獲得している。
クロちゃんとの交際は“売名行為”?
そんななか、SNSではある“説”が噂されている。それが、クロちゃんとの交際がリチの“売名行為”なのではないかという声だ。
「ネットでは彼女が売名のためにクロちゃんと交際に漕ぎ着けたのでは……? といった声が出てきています。一度付き合って、知名度を得た後にすぐに別れるのではないかと。
21日の放送でふたりが結ばれたVTRが流れると、そのスタジオにカップルが揃って登場。早速、大御所のダウンタウンらとトークを繰り広げるなど、“芸能界の階段を駆け登った”ように映ってしまったのもそのように言われてしまう所以でしょう。また、“ゲスい”、“キモい”といった普段、クロちゃんがテレビで見せているキャラゆえ、視聴者としては『本当に好きだというのが信じられない』と思ってしまうかも。失礼な話ですけれど……(笑)」(テレビ誌ライター)
クロちゃんと大人気番組でキス、交際、アイドル脱退──目まぐるしく変化するリチの現在地。彼女の素顔が気になるが、
「女子大出身で1年生のときに自薦でミスコンに出場しファイナリストに。美人だけれども飾らないしいい子だな、といった印象です。高校1年生のときに家族とともに上京してきたのですが、そこで地元の熊本の魅力に改めて気づいたらしく、自ら“自称熊本宣伝大使”として熊本のPR活動をひとりでに始めていました。当時は熊本弁もあえて直さず使っていたりと、本当に“熊本キャラ”といった印象でしたね」(大学時代の知人)
プライベートのTwitterアカウントとは別に『熊本ちゃん』というアカウントを開設し、1年でフォロワー5000人を突破。熊本県の情報を発信していたという。
語っていたタイプの男性 クロちゃんとはあまりにも……
クロちゃんを好きになる彼女の“これまでの男性遍歴”も気になるところ。
「中学時代は女子校、上京後の高校時代も“チヤホヤされるといったことはなかった”と話していました。ミスコン時代も他大の年上のミスターコンテスト出場者たちともオープンにコミュニケーションをとっており、みんなと仲良くなっていました。しかし、誰か付き合っている人がいたという話は聞きませんでした。ごく親しい人しか知らないのかも」(同・大学時代の知人)
出場したミスコンのページは今でも確認でき、そのプロフィールにある『好きな男性のタイプ』の項目でリチは「九州男児、熊本弁を話す男性」と答えている。クロちゃんは広島県出身だ。熊本県にはクロちゃんの本名を冠した黒川温泉があるが……。当時と現在とではタイプが異なっていることがわかる。
2017年にリチは神奈川県の公式YouTubeチャンネルに出演、“風しん撲滅作戦特別企画”として「ミスキャンパスが語る理想のワクチン男子」という趣旨で動画に出演している。男性にもワクチン接種を勧めるという目的のもと、ミスキャン美女たちが自分の「理想の男性像」を短い秒数の間で語るといった内容なのだが、そこでリチはこのような恋愛観を明かしている。
「枠にはまらない人が好き。これはこうだとか決めつけずに、自分で色々考えられるような人がいいですね。物事の本質を見れている人って私のこともちゃんと見てくれてるんだろうなっていう気がしますね」
「枠にはまらない」──。確かにクロちゃんは枠に捉われる人間ではない、むしろ大きく逸脱した存在といえよう。しかし、恋人になるかアイドルを続けるかの間で葛藤するリチに対し、「俺のこと好きだったんでしょ? 好きだったらいいじゃん!」「初めの気持ちを思い出そうよ!」「絶対おかしいじゃん!」と絶叫したクロちゃんが果たして“物事の本質を見れている人”なのかどうかについては懐疑的にならざるを得ない。
リチの“半生”が表沙汰にならない理由のひとつに、今回『水ダウ』に出演するにあたっての覚悟がある。
「『モンスターラブ』に出る前にリチさんは自身のSNSをすべて削除しているんです。PR活動を勢力的に行っていた『熊本ちゃん』のアカウントも含めて、ですね。これについては番組スタッフが一枚噛んでいるのかもしれませんね。クロちゃんと実際に交際するとなった際は、確実に話題になると同時に言われのない誹謗中傷などが飛ぶと予想されますし、事前にアカウントを削除するなどして過去を清算することを勧めたのかもしれません」(民放テレビ局スタッフ)
大切なのは過去よりも未来!