平野紫耀らの脱退に揺れるKing&Prince

 2023年5月22日で、メンバーの平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の3人の脱退が発表されているKing & Prince。残りあと半年を切り、刻一刻とそのときは近づく。

 2人体制になっても解散はないとされるものの、やはり現在の5人のメンバーでのキンプリに愛着を持つファンが圧倒的多数だろう。数字という見える形でここまでのキンプリの華々しい実績を残すべく、そしてジャニーズ事務所にファンのパワーを見せつけるがごとく、デビュー曲『シンデレラガール』や最新の両A面シングル『ツキヨミ/彩り』のCDを追加購入する“追いデレラ”“追いツキヨミ”といった現象が発生。その成果が実り、『ツキヨミ/彩り』はグループ初となるミリオンを達成、オリコン年間チャートの1位に輝くという快挙を成し遂げた。

「キンプリはもともとファンの数も多いグループでしたが、CDの売り上げ枚数だけで見ると、Snow Manやなにわ男子にやや劣るところがありました。売上枚数がすべてではないものの、意地を見せたかたちになりました」(スポーツ紙ジャニーズ担当記者)

 こういったジャニーズのCD追加購入といえば、2016年、SMAP解散の際に『世界に一つだけの花』が飛ぶように売れ、累計で300枚を突破したことを思い出す。キンプリファン、通称”ティアラ”たちも最後に熱意を見せた。

 そんなティアラたちが気になっていることがあるという。それは、節目となるメモリアルソングのリリースや、最後のライブがあるのか、ということだ。

“去るもの追わず”なジャニーズ事務所

 SMAPは解散発表後、一度も5人でステージを飾ることはなかった。TOKIOは山口達也氏が不祥事を起こし脱退したあと、バンド活動は一切再開されないまま長瀬智也が脱退。そして残る3人は株式会社TOKIOを設立するという流れとなった。

「誰かが辞めるわけではなく、活動休止を決めた嵐の場合は、約1年かけて“ラストイヤー”を盛り上げました。V6はこれまでの歩みや感謝を感じさせるエモいラストシングルをリリース。タッキー&翼はカウントダウンコンサートでコーナーが設けられるなど大々的に盛り上げられました。

 解散や活動休止ではなく複数メンバーの脱退という、“分裂”を思わせるキンプリは、この先の5か月、ティアラにどんなものを届けてくれるのか、または何もなくあっさりお別れなのか、動向が気になるところです」(同前)

 ジャニーズのグループからメンバー脱退自体は昔も今もさほど珍しいことではない。女性アイドルグループの場合は“卒業ソング”などが用意されて盛り上げることがあるが、過去のジャニーズを振り返ると、ほぼないに等しい。

「事務所の体質的にも“去るものは追わず”という空気がある。赤西仁や錦戸亮、そして山下智久のときも、そういった送り出しは一切ありませんでした。キンプリのエースである平野が脱退するからといって、彼をセンターに据えた曲をリリースすることも考えられないと思います」(芸能ジャーナリスト)

 そんな中、1月放送スタートの岸優太主演のドラマ『すきすきワンワン!』(日本テレビ系)の主題歌にKing & Princeの新曲『We are young』が発表されるも、春公開の映画『ドラえもん のび太と空の理想郷』で永瀬廉が声優初挑戦をするにも関わらず、主題歌はNiziUに決まった。

 しかし1月に発売される初のドーム公演のBlu-ray & DVDのリリースを皮切りに、シングル、コンサートツアーBlu-ray & DVD、そしてベストアルバムと4か月連続のリリースが発表されると、前出の記者が心配の声を漏らす。

「うれしい悲鳴かもしれませんが、ティアラたちの“お財布”が心配です……」

 
ティアラたちの憶測が飛び交った『ベストアーティスト』でのキンプリたちの疑惑のハンドサイン

 

King&Princeに関するクラウドファンディングを募るファンの呼びかけ1/3(Twitterより)

 

2022年11月、『クロサギ』ロケ中のKing&Prince平野紫耀

 

4月1日に開設した元キンプリ岩橋玄樹のインスタ(@genki_iwahashi_17)