年末年始はテレビの特番で、多くの芸人たちが活躍する時期でもある。一方、とある芸人について、東京・高円寺を中心に音楽活動しているミュージシャン・ちゃびりぼんがこう案じていた。
武田鉄矢のものまねでブレイクした芸人が続ける“居候生活”
「僕は、芸人の三又又三(みまたまたぞう)さんと一緒に仕事することがあるんですが、あの人の生活が心配なんです。今年の秋ごろ、仕事の流れで三又さんがウチに泊まることになったのですが、1泊の予定が、いろいろ理由をつけて、結局4日間泊まっていったんです」
三又といえば、お笑いコンビ『ジョーダンズ』としてデビューして、今年で30周年のベテラン芸人。ビートたけしに師事し、武田鉄矢のものまねでも知られている。
「僕が仕事で留守の間もウチにいましたからね。ずっとテレビを見て過ごしていたそうです。あの人独身ですし、寂しかったのかもしれませんが、普段どうしているのか……」(前出・ちゃびりぼん)
三又の芸風は”悪絡みキャラ”とも言われている。
「松本人志さんや有吉弘行さんにガンガン絡んでいっては、イジられることがしばしば。フジテレビ系のトーク番組『人志松本のすべらない話』では、松本さんをはじめ出演者から三又さんにまつわる非常識なエピソードが多数披露されています。
有吉さんも自身のラジオで“いちばん会いたくない人間”や“クズ芸人”など、さんざん言っています」(テレビ局関係者)
現在レギュラー番組はなし。昨年に投稿した自身のYou Tubeチャンネルで、預金は1万9000円ほどだと告白していた三又。その“実態”を聞くため、本人に直撃取材をした。
直撃取材に、お笑いへの情熱を語った三又
「確かに、ちゃびりぼんくんの家に泊まりましたよ。ええ、ひとり暮らしで、寂しかったんです。 彼の家に泊まって、アマゾンプライムで三島由紀夫のドキュメンタリー番組を繰り返し見て過ごしました」
とりつくろわずに話す三又。貯蓄について聞いてみると。
「現在、借金はありません。コロナ禍でも、ネット配信で収入を得ていましたので、自活はしていますよ」
とはいえ、'22年は不幸が続いたと振り返る。
「1月におふくろが、つい先月に親父が亡くなりました。よくしていただいたダチョウ倶楽部の上島竜兵さんも亡くなり、事務所の先輩である浅草キッドの水道橋博士も体調を崩されました。'22年はいろいろありました」
”悪絡み”と言われることにも語ってくれた。
「それはね、ちゃんと“関係性”がある人と絡んでいるので、決して“一方的ではない”ことは伝わってほしいですね。そもそも本当に嫌われていたら、呼ばれしないし、名前も出されないですから」
ただ、自身の芸風に関しては思うことがあるという。
「ヒールという悪役に、どこか甘えていたかもしれません。不甲斐ないですが、これは自分の責任です。
このままクズ、ポンコツ、イジられ芸人と言われたまま、終わっていいのかと自問すれば、答えはNO。最近は、そういったほかの芸人さんとのエピソードを語るような仕事は断っています」
もちろん、お笑いへの情熱も尽きていない。
「いま力を入れているのは定期ライブやフリートーク。継続していれば、結果はついてくると信じています」
心配ごとを一蹴し、飽くなきお笑いへの情熱を語った三又。彼のお笑い道はまだ続く――。