「小学生のときにかすかに夢見ていた“女優になりたい”が叶ってビックリです。そのために頑張って仕事をしてきた部分もあるので、ご褒美だと思っています」
主演女優デビューを果たした丸山礼の意気込み
夜ドラ『ワタシってサバサバしてるから』(1月9日スタート、NHK総合毎週月曜~木曜夜10時45分~)で主演、女優デビューを果たした丸山礼(25)。
ドラマはネットコミックが原作の通称“ワタサバ”。主人公の網浜奈美はサバサバ女を標榜し超ポジティブ、窮地に陥っていても気づかず反省もしない、驚くほど自己評価が高く、歯に衣着せぬ言動で騒動を巻き起こす強烈なキャラクターだ。
「初めて原作を読んだときは網浜ってウザい、むかつくと思ったけど、冷静になってみると的外れなことは言っていないかな、と。網浜みたいには生きられないけど、生きづらい世の中で自分らしさを貫いている姿はうらやましいなと感じます。そういう人物像を演じられたらいいなと思いました」
『笑う犬』シリーズや『ワンナイR&R』などのコント番組を手がけた伊藤征章が演出を担当し、ドラマにはものまねやアドリブシーンも登場する。
「事前に“なるべくカットをかけずに私の面白いところを引き出すようにします”とおっしゃってくださっていたけど2分のシーンに7分ぐらいカメラが回っていたときは“早く終わろうよ”とつい言っちゃいました(笑)。
どの部分を(本編に)使われているのか不安になるけど、芸人でも生かせるアドリブ力がつけられる修業の場だと思っていました」
「実はネチネチした性格。ネバネバ女子です」
高校卒業後、お笑い芸人を目指して上京。女優の土屋太鳳、芸人のロバート秋山、タレントのアンミカらのものまねで注目され、バラエティー番組で活躍。同世代女子のお悩み相談や愚痴に応える自身のYouTubeチャンネル登録者数は125万人以上と人気を集めている。
「思ったことは素直に言うようにしています。例えば“(明るい口調で)今の言葉すごく傷つきました~。もう、ハートがギザギザ、ぶち壊れていま~す”と言いづらいことをポップに言います。素直なほうがその人らしさがわかって愛されると思うからです」
快活な話しぶりや前向きさは網浜にも通じる。
「網浜はサバサバしているようで実はネチネチした性格。私はしつこく粘っこく生きてきたことやオクラや納豆が大好きなのでネバネバ女子です。
座右の銘は欲のままに生きる。食べたいときに食べ、眠りたいときに寝る、買いたいときに買う、遊びたいときに遊ぶ。ストレスは吹き出物になり、体調が悪くなる。そういうことを自分で昇華するのに何がいいのかを考えたときに導き出しました。欲のままに生きられるため、自分を好きでいられるために仕事を頑張っています」
“ワタネバ”&“欲”で自分らしさを貫く。
◆鏡の前で自己評価と癒しの入浴剤
「寝る前に鏡を見ながら“今日もかわいい、お疲れさま”って言います。疲れたままだとリラックスできないので、緊張をほぐす意味で声をかけて自分の心をなでてあげます。
息抜きは、お風呂かな。自分でも入浴剤は買いますが、番組でご一緒したときにIKKOさんから入浴剤をいただいたときは最高!と思いました。高級ないい香りがしてIKKOさんの入浴剤が癒しです」
◆役作りに生かせたワケ
髪を切って役作りしたほかに気づいたことも。「水泳や吹奏楽をやっていたから肺活量があるので、網浜の声が大きくて叱られるシーンでは生かせたと思います」
公式HP(https://www.nhk.jp/p/watasaba/ts/V95RY4ZR9R/)