“全世界デビュー!”
そんな華々しい響きをひっさげ、昨年11月、1stデジタルシングル『JUST DANCE!』を世界各国で配信リリースし念願のデビューを飾ったTravis Japan。
「言うまでもなく、ジャニーズ史上初となる形態でのデビューの仕方。過去にも歴代最年少や歴代最大人数、DVDデビュー、2グループ同時デビューなど、ジャニーズお得意の新しい形でのデビューは“らしい”なあと思いました」(スポーツ紙元ジャニーズ担当)
同グループは昨年春よりダンスや歌、語学などを学ぶ米国留学をスタート。その成果が実ったかたちとなり、昨年後半に“凱旋”帰国、年末の音楽特番や大晦日恒例の『ジャニーズカウントダウンコンサート』にも出演し、その存在を印象づけた。
しかしーー。
CDデビューじゃないと実感がない
Travis Japanがデビューして、どの程度の人気があるのか、さらにいえばファンですら「本当にデビューしたのか実感がわかない」という声が上がっている。
「それは当然ですよね。CDという形態でのデビューではありませんでしたから。実際に売上枚数や、大手CDショップの店頭でPOPや看板が目立つように出ていたら、ファンだけじゃなく一般の人にも知れ渡りますが、“デジタルシングル”では本人たちも実感がわかないのではないでしょうか」(レコード会社関係者)
過去に嵐やKAT-TUN、20th Century、ENDRECHERI、中山優馬など、配信で楽曲をリリースしたアーティストは複数存在するが、彼らはある程度、キャリアを重ねてからの配信だった。
実はTravis Japanのこのデビュースタイルについて、発表時から懸念の声が多数あったという。
「スノストの同時デビューやなにわ男子の華々しい売り上げを放つグループのデビューが相次ぎ、トラジャには相当のプレッシャーがあったはずです。しかも米国留学というかつてない箔をつけた以上、CD売り上げがイマイチだったら何を言われるかわかりませんからね」(同前)
実際のところ、デジタルデビューの“成績”はどうだったのか。デビュー曲は米チャート5位と報道されたが。
「週間ダウンロード数が米国外で約11万8000ダウンロード、日本国内で約6万6000ダウンロードされ、オリコンのデジタルシングル(単曲)ランキング初登場1位を獲得し、昨年度最高の初週ダウンロード数となりました」(前出記者)
なかなかの数字に見えるが、これをCD売り上げに換算することはできない。これもまた実感がわかない理由のひとつだ。
Travis Japanのメンバーは、アイドル誌毎年恒例のジャニーズJr.人気ランキング企画で上位を独占し、メンバー全員がトップ10入りしたことも話題となったが、お茶の間では顔と名前が一致するほどの知名度はまだないのが現状。
彼らは再びアメリカなどの海外を拠点に活動するのか。“全世界デビュー”と派手にスポーツ紙に賑わせただけで終わらぬよう、次の一手に注目だ。