《○○さん(※編集部伏字)はワールドカップとかは観られたりしたんですか? 実は弟が出てて、なんの自慢にはならないですが…サッカーとかは観たりされるんですか??》
とある女性インフルエンサー・Eさんのインスタグラムに、《本当にお綺麗すぎます》《いきなり本当にDM申し訳ありません…》とのメッセージが寄せられた。いわゆるSNSなどのインターネットツールを使った“ネットナンパ”だ。
メッセージの送り主は《堂安 憂》とある。「ワールドカップ(以下、W杯)」に「堂安」と言えば、そう、2022年のサッカーW杯カタール大会に日本代表メンバーとして出場し、決勝トーナメント進出に大きく貢献した堂安律(フライブルク)選手。堂安憂とは、彼の3歳年上の兄のこと。
思わぬ有名人の兄からの“お誘い”ではあったが、《弟だしに釣ろうとするキモい奴に自分から成り下がるのダサすぎ あとサッカーは見てない》と、自身のツイッターで憂氏からのDMの文面を晒してしまったEさん。
これが“ネット界随一の情報屋”として知られる滝沢ガレソ氏が反応すると、瞬く間に“堂安・兄”の醜聞が拡散されて炎上状態になったわけだ。この憂氏の“ナンパ”方法にネット上では、
《「堂安の兄ですが」って弟の名を借りないとダメな兄ってダサすぎ》
《堂安律の兄です! ってDM送って晒されるって辛っwww 弟の七光りって悲しすぎる》
案の定、“ダメ出し”される一方で、《あれくらいで晒されるのちょっとだけかわいそう》との同情や擁護も多数見受けられる。確かにセクハラや誹謗中傷とまでは言えない内容に思えるが、やはり“堂安律の兄”という強めの肩書きだけに目立ってしまったのだろうか。
浅野拓磨の弟もDMを晒された
ネットトラブルに詳しいITライターは「時にスポーツ選手はやらかしがち」と苦笑する。
「同じく日本代表の浅野拓磨選手(ボーフム)の弟で、コンサドーレ札幌に所属する浅野雄也選手が、グラビアアイドルに対してそれこそセクハラまがいのDMを送りつけたことで、“ほんまにきもい”と晒されたのは記憶に新しい。
サッカー選手やプロ野球選手など、SNSを利用する現役プロスポーツ選手は多く、時に“DMナンパ”からトラブルに発展するケースも少なくはありません。有名選手ならば、尚更のことでリスクある行為なんですけどね」
そんな憂氏とEさんの是非を問う中で、《尼崎にある堂安兄のサッカー教室が別の意味で心配になる》との意見も上がっていた。憂氏もかつては、2018年にJ3・AC長野パルセイロに入団したプロサッカー選手の経歴を持つ。
しかし、選手としてプレーした期間は短く、2020年に社会人リーグのチームに移籍すると翌年に引退。そして2022年3月に、自らが代表となって『NEXT10 Football Lab』を設立し、翌月に兄弟の地元・尼崎市のショッピングモール屋上にサッカースクールを開校したのだ。
弟も共同運営者として携わる同スクールには、昨年11月の時点でサッカー選手を夢見る約200人の子どもたちが通っており、後のW杯効果でさらに入校者が増えたことだろう。
兄のスクールの“広告塔”を務める弟
公式HPのトップページには当然ながら、憂氏ではなく、律のビジュアルとともに《NEXT10から世界へ》との文字が浮かび上がる。が、兄はコーチ陣に連ねるも、弟が指導にあたるわけではなさそうだ。
「もちろん、律選手も子どもたちにサッカーを教えたい気持ちは山々でしょうが、現役選手、しかも海外チームの所属するだけに常勤コーチとして携わるわけにもいきません。
それでも入会申込リンクなど所々に画像が使われていることから、現時点での律選手の主な役割は、兄のサッカースクール運営を手助けするための“広告塔”なのかもしれませんね」(サッカー情報サイト・編集者)
2020年12月、日本代表チームが決勝トーナメント進出を決めた直後に、【堂安律の兄・憂氏】として『デイリースポーツ』の取材に答えていた兄。やはり弟の活躍でスクールへの入会問い合わせが連日続いているとして、
《夢を与えています。弟ですけど、サッカー選手として、人として、リスペクトに値するなと僕も思いました》
“DMナンパ”が拡散・炎上して間も無く、自身のインスタグラムをアカウントごと削除した憂氏。自身もまた子どもにサッカーを教える側、夢を与える側として軽率な行動を反省していることだろう。