「おにぎりの日」も存在する。日付は6月18日で、日本最古のおにぎりの化石が発掘された石川県能登半島に位置する旧鹿西(ろくせい)町(現在の中能登町)が制定

 日常の気になる疑問を解決!おにぎりとおむすびの違いは?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q. 「おにぎり」と「おむすび」の 違いって何?

A. 地域によって呼び名や形が違いますが、今は区別はあまりありません。(フードマニア 日本おにぎり党)

 1月17日は「おむすびの日」。1995年の同日に発生した阪神・淡路大震災の被災地で炊き出しが行われた際に、おむすびが多くの人を救ったことから兵庫県の「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」が制定した。そんなおむすびは「おにぎり」とも呼ぶが、この2つに何か違いはあるのだろうか。食を中心に情報を発信するメディア「フードマニア」で全国各地のおにぎりを紹介する「日本おにぎり党」にその違いを聞いた。

「呼び方は地域で違いがあります。全国的にはおにぎりと呼ぶことが多く、おむすびは関東と東北の一部、中国地方が多いようです。1990年以降急増するコンビニが『おにぎり』として全国販売したことで、その呼び方が主流になったと考えられます」

 また、地域によっては形により呼び方を変えているそう。例えば、千葉県の館山市では俵形をおにぎり、三角形をおむすびと呼ぶという。

「おにぎりは弥生時代の遺跡から出土しているほど歴史が古い。平安時代には「屯飯(とんじき)」と呼ばれていたと『源氏物語』には記述があり、室町時代にはおむすびと呼ばれ始めました。当時から呼び名は混在していました」(日本おにぎり党、以下同)

 昔から2つの呼び名があり、今も統一されていないというのは面白い。

「昔話の『おむすびころりん』はおむすびですし、『縁』や『集い』を連想させる響きから、おむすびという言葉は日本人の心に深く根づいているのかもしれません」

「おむすびの日」には人と人との心を結ぶといった意味合いも込められているという。