1月20日発売の『週刊新潮』が自民党の衆議院議員・野田聖子氏にまつわる疑惑をまたもや報じた。
野田氏と言えば、1月12日に国に対して1100万円の損害賠償などを求めて東京地裁に提訴した、夫・文信氏の会見に同席したばかり。
《夫がそう(元暴力団員)でないと最初から今まで信じて取り組んでいます。息子のため、息子の名誉のために同席させていただいた》と、2018年に週刊新潮と『週刊文春』に“疑惑”を報じられて以降、一貫して「夫を信じている」を繰り返している。
元暴力団員との過去を報じた両雑誌の発行元に対し、名誉を毀損されたとして1100万円の損害賠償を求めて起こした裁判だったが、最高裁は2022年8月に原告である文信氏側の上告を棄却。つまりは“国”が「野田議員の夫が元暴力団員であることは真実」と認める判決を下したのだ。
妻として夫を「信じたい」気持ちはわかる。しかし、新たに報じられてしまった“夫の疑惑”を野田氏はどう受け止めるのだろうかーー。
「何でも国に訴えを起こした翌日、1月13日の夜に高級レストランで食事を楽しんでいたという文信氏。ところが、対面していたのは妻の野田議員ではなく、六本木のラウンジに勤めているという30代ホステス。
しかも食事後にはホテルで90分間の“休憩”し、女性と別れた後に妻子が待つマンションに帰宅したとあります。ところが、写真もしっかり撮られているにもかかわらず、文信氏は“行ってない”“僕じゃない”と否定。野田議員からの回答なく、ダンマリを決め込んだ様子」(ワイドショー・ディレクター)
東京高裁が文信氏の過去を「真実相当性がある」との判決を下した2020年2月にも、文春の取材に《訴訟の当事者ではないので、回答する立場にありません》と、配偶者にも関わらず回答を避けた野田氏。自身が言いたいことは主張はすれども、都合の悪いことには“聞く耳を持たない”ようにも見えるが……。
野田氏の地盤で“鞍替え”騒動
「今回の“不倫騒動”で動揺しているのは野田センセイだけではないかも」とは、立憲民主党に精通する政治ジャーナリストの弁。
「4月の岐阜県議会議員選挙に自民党の推薦で出馬する今井瑠々(るる)さんですよ。2021年の衆議院議員選挙に立憲民主党から立候補(岐阜5区・落選)しながらも、自ら離党届を送りつけての自民への“鞍替え”に立憲幹部は“裏切りだ”とカンカンですよ。
彼女の離党届を受理せずに除籍処分としただけでなく、支給した活動費650万円の返還も求めています。期待された“若きホープ”の裏切りに、泉健太代表や岡田克也幹事長の恨み節は止まりません。春の選挙戦では彼女への“口撃”が予想されます」
今井氏が「立憲では有権者の支持を得づらい」と語っては、火に油を注いだ1月13日の出馬会見。その場に“後見人”のごとく隣に座っていたのが、同じく岐阜県を地盤(岐阜1区)とする野田氏だった。
「ぜひとも私たちと一緒に郷土岐阜のために力を尽くしてほしい」と若き候補者との“共闘”を表明し、会見が終わった後にもツイッターで《今井さんの挑戦を今後も応援してまいりたいと思います》と綴った野田氏。
新潮によると、この岐阜県内での会見後に夫が“不倫”騒動を起こしたことになるが、妻の出張を見計らっての蛮行だったのだろうか。
“女性初の総理大臣”になるために
2021年9月、内閣総理大臣を選出する自民党総裁選の第1回投票で、トップの岸田文雄氏が256票に対して、野田氏はというと63票の4位。188票を獲得した3位の高市早苗氏からも大きく差をつけられた格好で、“女性初の総理大臣”候補ともてはやされたのも今や昔になりつつある。
「先の衆院選当時、全国最年少の25歳の若さで出馬したことから、いずれは自民党員として国政進出の野心を抱いているであろう今井さん。野田さんもまた優秀な人材は確保しておきたい、“票集め”をしておきたい部分もあると思います。
ただ、県議選でも応援に駆けつけるのでしょうが、文信氏の疑惑への“説明責任”を十分に果たしていなければ、好機とばかりに立憲の対立候補から追及され、岐阜県民からも是非を問われることも。今井さんにとって心強いはずの応援が思わぬ“逆風”になる可能性も……」(前出・政治ジャーナリスト)
本当に総理大臣を目指すのならば、まずは県民や国民に夫の疑惑を晴らしてからか。