国際政治学者・三浦瑠麗の夫が家宅捜索──大手メディアがこぞって報じたニュースに世間は驚きに包まれた。
コンサルタント会社『トライベイキャピタル』の本社と代表・三浦清志氏の自宅が、東京地検特捜部の家宅捜索を受けた。同社は太陽光発電事業への出資を名目に、およそ10億円をだまし取るトラブルを起こし、刑事告訴されたという。
夫婦は東京大学の先輩、後輩の関係で2003年に学生結婚。清志氏は外務省、マッキンゼーなどの外資系コンサルティング会社などに勤務後、2014年に『トライベイ』を設立。再生可能エネルギー資産の開発・建設・管理などを主な事業として展開してきたのだが、
「今回の投資トラブルは清志氏が出資者に兵庫県福崎町での太陽光発電所の建設計画を持ちかけ、10億円を騙(だま)し取ったという内容。しかし、もともと建設予定はなかった。再生エネルギー部門に力を入れて事業拡大を図ろうとしていたなかで起きたトラブルだったといいます。昨年から一部ウェブメディアでこの件についてはひっそりと報じられており、当時の記事では“刑事告訴の可能性もある”となっていた。さまざまな手続きを経てようやく告訴の運びとなったかたちでしょう」(全国紙記者)
「関与していない」「一切知り得ない」瑠麗氏が出したコメントに
瑠麗氏は自身が代表を務めるシンクタンク『山猫総合研究所』の公式サイトで今回の報道を受けてコメントを発表。家宅捜索の報道を「事実」としたうえで、
《私としてはまったく夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないことではございます》
《捜査に全面的に協力する所存です。家族としましては、夫を支えながら推移を見守りたいと思います》
と表明した。この「関与していない」「一切知り得ない」といった部分についてネットでは議論が巻き起こっている。
「まず、最初にネットで取り上げられたのは『トライベイ』と『山猫総合研究所』の本社が同じということですね。ともに会社のホームページで確認されて、拡散されています。夫婦それぞれ別々の会社なのに同じ建物の同じ階にある。それにも関わらず“一切知り得ない”ということはあるのか、と疑われてしまっているのです」(ウェブメディア編集者)
瑠麗氏の妹が“役員”として名を連ねて
この件に関して、夫婦を知るコンサル業界関係者はこう付け加える。
「オフィスが同じビルにあるということから、三浦さん夫婦の会社は合同で色々な行事を行っていました。忘年会を開いたり、清志さんの誕生日をオフィスで祝ったり、といったかたちで。一昨年の忘年会の様子は瑠麗さんのインスタグラムにもアップされていましたね。寿司職人にオフィスに出張してもらっての催しだったようです」
ネットでの大捜索はそれだけに留まらない。三浦が“再生エネルギー”について擁護発言を繰り返していた過去を掘り起こされたり、『トライベイ』の登記情報を調べ出すネットユーザーも現れた。
「かつて清志氏が運営していたエネルギー関連の社団法人の役員のなかに瑠麗さんの実妹の名前があったことも拡散されています。2018〜2019年までの間、“理事”として名を連ねていることが登記簿に記されていたんです」(前出・ウェブメディア編集者)
登記簿には社団法人の運営目的の項目もあり、そこには「我が国及び世界各国のエネルギー政策についての調査・研究」「世界的なエネルギーに関わる技術についての調査・研究」とある。エネルギーにまつわる知見の普及や啓蒙することが大きな目的だという。
「ネットでは、夫が起こしたトラブルへの瑠麗さんの関与・認知の証拠を集めようとさまざまな“調査”が行われている。しかし、オフィスだけでなく家宅捜索も始まっているなか、瑠麗さんがきっぱりと『一切知り得ない』と主張するからには、それなりの自信があるということでは。今のところすべては憶測にすぎない。今後の捜査で明らかになることでしょう」(前出・全国紙記者)
2019年、瑠麗氏はツイッターでこのような発言を残している。
《太陽光発電にはダメな業者がたくさんいる。それは事実であり取り締まっていくべきです》
預言者となった彼女の未来は──。