航空学校での厳しい訓練を乗り越えて夢に見たパイロットとして福岡の航空会社に内定した舞。
新たな向かい風と出会いどうする?舞
期待に胸を膨らませた矢先に2008年のリーマン・ショックの影響を受けて実家のネジ工場「IWAKURA」が経営危機に陥り、最愛の父・浩太(高橋克典)が急死する。
工場の売却話が持ち上がるが、母・めぐみ(永作博美)は亡き夫の遺志を引き継ぐことを決意し、社長となって会社の立て直しを図る。そんな母と父が心血を注いだ工場を守るべく舞は内定を辞退して奮闘する。
後半に突入したドラマだが、今後はどうなるのか?
「舞は工場を支えるために一生懸命に働くなかで町工場が抱える問題などがわかり、それに対して、どうしていくのかを丁寧に描いていきます。
お父さんの夢だった航空機部品を含めて新しい仕事にチャレンジするなかで、新しい人と出会い、アイデアを出し合って地道に結果につなげていきます。
終盤に向けては、舞がこれまでに出会ってきた人たちとの再会も含めて、やってきたことに何ひとつ無駄なことはなく、関わった人や経験が集結されて最終的に空に舞いあがっていく展開になっていきます」(制作統括の熊野律時チーフ・プロデューサー)
工場の再建を危惧し、跡地にマンション計画を提案する投資家の兄・悠人(横山裕)はキーマンのひとり。
「大事な局面で重要な役割を果たすお兄ちゃんの存在は面白いので、楽しみにしてください」(熊野CP、以下同)
40歳前後になる舞にプライベートも変化
舞やめぐみら町工場を盛り上げるために奮闘し、活躍する女性の姿は、舞台となっている東大阪市をはじめ京都や奈良、東京などの町工場100社以上の取材を基にしている。
「積極的に女性の職人を雇用している会社や、女性の社長が頑張っている工場がいくつもあります。町工場が抱える問題に敏感で新しいことを切り開いていかないと立ち行かなくなる危機感も強く持っていらっしゃいました。
そういう方たちから伺った話を参考にしてキャラクターや物語の展開に反映しています。福原さんや永作さんも新鮮に受け止められて、リアリティーがあって魅力的に演じていただいています」
第17週(1月23日~28日放送)は、2013年に時が経過。舞は持ち直した工場を支える存在に成長する。短歌作りを続ける幼なじみの貴司(赤楚衛二)は五島列島から戻り、古本屋の「デラシネ」を引き継ぐことになる。
「舞は社会人として経験を積むと同時に、未来に向けた夢をどうしたら実現できるのか具体的に考えて取り組んでいきます。それに悠人がどう関わるのか。大人になった舞と幼なじみの貴司、久留美(山下美月)にも変化が訪れます」
最終的には40歳前後になった舞が描かれる予定で、柏木(目黒蓮)と別れた舞のプライベートも気になるところだ。
「プライベートの変化?あるんじゃないでしょうか(笑)。ヒロインのプライベートも大事な要素ですから、そこもしっかりと描いていきたいです。
年齢を重ねた舞は、人の気持ちを酌み取る本質的なところは変わらないけど、いろんな人とつながってみんなが幸せになるにはどうすればいいのか。先頭に立っていけるような人に、より成長していく姿を見届けていただければと思います」
舞が新たに出会う人たち
我妻花江(久保田磨希)
東大阪で板金加工専門の工場を経営する女性社長。エネルギッシュではっきりものを言う性格。ものづくりに情熱的
安川龍平(駿河太郎)
東大阪市の町おこしを担当する職員。舞が大学時代に在籍した人力飛行機サークル「なにわバードマン」のOB
リュー北條(川島潤哉)
中堅出版社のうさんくさい短歌担当編集者。貴司の才能を出版の売り上げに生かそうと貴司に難題を持ちかけて不安にさせる
秋月史子(八木莉可子)
貴司の短歌に出会い心を打たれ「デラシネ」を探し出して貴司に会いにくる。苦労人で外見からは想像できない短歌を詠む
荒金正人(鶴見辰吾)
重工業の国内トップクラスである「菱崎重工」の重役。新人のころに舞の父・浩太と長崎の職場で一緒に働いていた
公式HP→https://www.nhk.or.jp/maiagare/