コメンテーターとして歯に衣着せぬ批評で有名な国際政治学者・三浦瑠麗は、思わぬ形で立場が危ぶまれている。
1月25日、レギュラー番組である情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)の出演が当面の間、見合わせることが明らかになった。三浦自身は特に不祥事を起こしたわけではいないが、なぜ公の場に出られない状況になっているのだろうか?
問題の発端は、瑠麗氏の夫・三浦清志氏(以下、清志氏)に“10億円詐欺”の容疑がかけられたことだった。
同月の20日、太陽光発電事業の出資を名目に約10億円をだまし取ったとして、投資会社「トライベイキャピタル」の本社と代表・清志氏の自宅に東京地検の“ガサ入れ”が入ったとのこと。今のところ具体的な処置は決まっていないが、詐欺容疑をかけられた男の妻である瑠麗氏にも疑いの目が向けられている。
夫の会社について“何も知らない”
まず同件に関して瑠麗氏は20日、自身が代表取締役を務める『株式会社山猫総合研究所』のホームページで、
《今般、私の夫である三浦清志の会社が東京地方検察庁による捜索を受けたという一部報道は事実です。
私としてはまったく夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないことではございますが、捜査に全面的に協力する所存です。
また、家族としましては、夫を支えながら推移を見守りたいと思います》
と正式にコメント。家宅捜索が入った事実は認めたものの、夫の会社について“何も知らない”という見解を示している。
世間とは感覚がズレている?
しかし、この“何も知らない”発言に対して、素直に受け入れられない要素が多いことも否定できない。
というのも夫婦で会社の代表を務めているが、両社ともに会社の所在地が一緒であることに加え、太陽光発電に関する様々なコメントを残している妻が夫の事業に無関心なのは考えにくくはないだろうか。
実は瑠麗氏は2019年3月30日、自身のTwitterで以下のような内容を投稿している。
《太陽光発電にはダメな業者がたくさんいる。それは事実であり取り締まっていくべきです。ただ、一部の業者が無責任であったことをもって電源全体をけなすのはナンセンスなのです》
ちなみに同ツイートは約20件にもなる連続投稿のうちの1件にしか過ぎず、日本のエネルギー問題について狂気的と言っていいほど熱く語っていた瑠麗氏。大量の投稿を介して持論を展開していたのにも関わらず、夫が投稿通りの“ダメな業者”になってしまったと考えれば、彼女にも同情の余地はあるかもしれない。しかし、あくまでも“夫の会社経営には関与していない”場合だが……。
世間からの風当たりは強いようで、ガサ入れ発覚以降には彼女のTwitterに辛辣なコメントが続出。そのなかには、今回の騒動とは関係なく彼女のコメンテーターとしての実力を疑問視する声が多数寄せられていて……。
「これを機に降板させてもいいのでは。今までも他と違う切り口で意見を言って存在感を出したいと思っているのか、世間とはかなり感覚がズレたコメントが多かったし分かりにくく上から目線に感じることも多かった」
「上から目線コメントが感じ悪いです。解りにくいし難しい言葉や専門用語を並べて解説されてもちっとも解らなくて面白くもありません」
「国際政治学者ということですが、いろんな解説や意見を言われるときもどこかしら上から目線で感じが悪いと感じていました。考え方も偏っていてあまり賛同できるものではありませんでした」
今回の件が引き金になり、“力不足”を指摘する声も後を絶たない。不祥事によって“より悪い印象を抱かれる”というバイアスがかかっている可能性もあるが、同事件がキッカケになって三浦に対する世間の思わぬ本音が炙り出される形となったのだろうか。なかには彼女が『めざまし8』の出演を見合わせたことについてこんな意見も。
《コメンテーターとして、これまでお金をもらって生きてきたわけなので、自分のことになったら説明しないのは、おかしいと思いますよ》
夫の詐欺容疑によって、積み上げてきた地位や名声を失いつつある三浦瑠麗。今回の不祥事に対してどう向き合っていくのか、今後も目が離せない。