「おみごと(拍手)」
『#やり投げ選手権』と記された動画がSNSで話題となっている。陸上競技の様子を撮った動画と思いきや、動画内で投げられたのは槍ではなく、工事現場などで仕切りに使われるコーンバー。さらに、投擲の目標となっていたのは、あろうことか日中の“線路”だったのだ。
線路上に落下したかは不明だが、明らかな危険行為
「動画には、10代と思われる少年が、屋上に位置する駐車場から線路に向かってコーンバーを投げている様子が収められています。コーンバーは放物線を描き、実際に線路上に落下したかどうかは不明ですが、これ、危険な行為であることは明らかです」(全国紙記者)
線路へものを投げ込む迷惑行為は度々報じられてきた。‘22年3月には、埼玉県上尾市のJR高崎線の線路内に自転車が放置され、列車と衝突するという事故も発生している。
「過去には、今回とおなじくコーンバーを線路に投げ入れられるという事件もありましたが、今回は犯人自ら投げ入れる様子をSNS上にアップロードしていました。正直“またか”という印象を受けましたね」(同・全国紙記者)
近頃、世間を騒がせている、SNS上での迷惑行為動画の拡散。例えば、
・回転寿司店で、備え付けの醤油差し口や未使用の湯呑みをを舐め回して戻す
・コンビニのアルバイト店員が、営業時間中にレジに立ちながらおしっこを漏らす
・焼肉屋で、使用済みの爪楊枝をケースに戻す
など、どれも不衛生で悪質な行為だ。SNSの普及によって動画の投稿が容易になったことで、“わるふざけ”で注目を浴びようとする若者が増えているのだろうが、拡散された後に、投稿者たちがひどく糾弾されているのは言うまでもない。
“コーンバーやり投げ”の少年も、すでにSNS上では特定が進められている。投擲したとされる場所は、愛媛県大洲市にある大型商業施設『アクトピア大洲』の屋上駐車場であり、被害にあった線路は、JR四国の『予讃線』だという。
商業施設とJR四国に確認すると…
真偽を確かめるべく、『アクトピア大洲』に取材を申し込んだところ、
「(当店屋上駐車場から投げ入れられたとは)断定できないものの、警察に相談致しております」
とのこと。一方、JR四国は、
「人的、物的被害は出ておりませんが、現在警察と相談の上、対応については検討中です」
との回答だった。
これ以上、悪ふざけで人生を棒に振る若者が現れないでほしい……。