広域強盗事件の指示役と目されている人物と、過去につながりがあったことで騒がれているお笑いコンビEXITの兼近大樹(31)。過去に売春斡旋の逮捕歴もあることなどから、いまやネットを中心に大きな関心を集めている状態だ。
2021年に出版した兼近の著作『むき出し』(文藝春秋)で描かれた過酷ないじめや数々犯罪の描写も、兼近への批判が高まる遠因の1つ。というのも、同小説については兼近自身が過去に「自伝的小説」と語っていたことがあるからだ。そのため小説の主人公がおこなった行為が、兼近自身がおこなったものと混同される結果になった。
ネット上で飛び交う憶測や批判を受け、兼近は自身のTwitterで釈明を開始。2023年1月31日午前2時に投稿されたツイートに記された「コメントくれたら質問に答えていきます!!」との呼びかけに、さまざまなコメントが寄せられた。
自伝小説と謳っている『むき出し』で描かれた犯罪行為、またネットでまことしやかに語られている兼近の犯罪履歴についての質問に、順次回答していった兼近。さらに2月3日には《【EXIT兼近大樹】皆様の声にお応えします》と題して、視聴者とライブで質問会をおこなった様子をYouTubeで配信している。
《よく女の子の腕の骨へし折ってたなー》衝撃の内容への弁明
手を尽くして世間の疑問に向き合う姿勢を見せる兼近だったが、過去のつぶやきが発掘されたことで問題が再燃した。そのツイートは2013年に投稿されたもので、
《よく女の子の腕の骨へし折ってたなー てへへ》
といった衝撃的な文言が記されていた。更生した今を見てほしいという訴えとは裏腹に、事実だとすればやんちゃでは済まされない告白だ。
同ツイートに関して指摘された兼近は、2月4日に弁明を投稿。
《おいマジか。こんなん繋げるの勘弁してくれ、、、思い出したよ。芸人なりたてでお笑い芸人みたいなことしたくて、ヤンキー弄りみたいなのされてて、ヤバいヤンキー大喜利返しみたいな返しで過激なこといえばおもしろいと思ってたんですね、、、》
あくまで過激なネタであったと説明する兼近だが、ネットユーザーからはさらなる指摘が。
《あそこのプリクラの機械何回も壊して出禁になっている》《現在跡形もなく消えてるらしい!笑》
いわゆる犯罪自慢的なつぶやきで、これも兼近が2013年に投稿したもの。過去が明るみに出る2019年以前のツイートであるが、これだけを見ると更生したように見えないと思われるのも仕方がないだろう。兼近はこちらのツイートへの指摘についても、あくまでも事実ではなくネタでつぶやいただけという主張をしている。
《これに関してはしてないと記憶していますが、それに近しいことは10代の頃沢山していたとおもいます。申し訳ございません》
悪いことは続くもので、また新たに発信した発言がネットで物議を醸すことに。それは先の質問に答えるツイートの内容と、YouTubeでの生配信での発言との間に起きた“矛盾”についてだ。
食い違う発言内容、相方・りんたろー。も過去に問題発言
前述のYouTubeでの質問会は視聴者からの質問コメント拾って答えるという形式だったが、最初に答えた質問は「過去にイジメをしていたか否か」といった件。兼近は開口一番、いつも通りの笑顔で語りはじめた。
《イジメ!してません》
《イジメのやつ出てますけど、してないんで…。これはどういうこととか、これが証拠だとか出してくるんですけど、それ書いてる人は誰ですか、ということを皆さんには考えてほしくて》
《俺にダメージを与えるために書いている人もいたりするかもしれないし、実際に人から聞いたことを「これ本当だ」って思って書いちゃう人もいるかもしれないんですけど…してません!》
力を込めて語ったが、あるユーザーから「YouTubeとTwitterで言ってることが違う」との指摘が。
当該のツイートは、こちらも質問に答えるかたちで1月31日にツイッターで返信していた内容。兼近が自伝小説に出てくるイジメ描写を《あの部分は主人公石山の妄想の中》と説明したことに対して、「ただ、妄想の内容は少しでもご自身の実体験に基づいているのですか」「かねちさんが今までの人生でいじめをしたことがあるのかを知りたいです」という質問が重ねられた際の返信。兼近の回答は、
《何をいじめとするかですが、したことも、されたことも、守った事も、見て見ぬ振りした事も全部あります!!!》
というものだった。関与の度合いはともかく、イジメをしたこともあるという言葉がハッキリ書かれている。
同ツイートは生配信のわずか3日ほど前の投稿。動画内ではイジメ問題について小学生時代を振り返り、主体的にイジメをしていないものの、他クラスでイジメがあったにも関わらず見て見ぬふりをしていた……というエピソードを語っていた。たしかにここを「見て見ぬ振りした」とするなら、別に「したことも」ある場面が存在するはずだ。
いまはファンに言葉を尽くそうという姿勢を見せつつも、説明するほどに新たな疑問が湧いてしまう状態。過去ではなく現在何をしているか見てほしい、という一本槍だけでは収めるのが難しくなってきているように思える。この「いじめ」の矛盾について、現在は沈黙を貫いている状態だ──。
そして、兼近の炎上と追求がやまぬなか、相方・りんたろー。(36)のSNSもネットユーザーによって“捜索”されることに。現在、拡散されているのが2014年にお笑い芸人のラブレターズの溜口佑太朗のTwitterのリプライで会話するなかで投稿されたツイートだ。
《俺これからも猫蹴るし、風呂入んないし、ファンに手出すし、陰口クソ言うね!こんな俺にも優しく接してくれる溜ちゃんはいい奴!これからも溜ちゃんとりんたろーをよろしくー》
こちらも兼近と同様に、たとえ“ヤバいヤンキー大喜利返し”だったとしても「笑えない」「ひどい」といった声が相次いでいる。
コンビ揃っての炎上してしまったEXIT。終着点はどこに──。