例を挙げればキリがないほど炎上している飲食店における客の迷惑行為“飲食店テロ”の数々。多くは当人たちがSNSに投稿した動画や画像が“発掘”される形で炎上している。しかし、飲食店の店主・従業員たちは、それらは「ごくごく一部」と憤る。
「ひと口食べたものを戻す。ワサビを大量に使って罰ゲームにする。明らかにワザとコーンやシャリを飛び散らかして帰る……。食べ物は遊んでいいものだと思っている」
そう話すのは回転寿司店の従業員。
コップで入れ歯を洗うおじいさん
「迷惑行為をする子たちは、仲間うちで盛り上がることが大前提だと思うので、SNS投稿が目的じゃない子もたくさんいます。ドリンクバーで全員が全種類持ってきて、一気飲みで勝負したり。もちろん見つければすぐ注意しますが、忙しい時間帯は目が届かないときもあるので……」
そう頭を抱えるのは、某ファミリーレストラン店長。ラーメンは“レビュー文化”が根付き、SNSとの相性の良い料理ジャンルだ。
「ラーメン以外の撮影はNGにしていますが、それでも厨房などを盗撮する人がいます。女性従業員を盗撮し、“かわいい”とSNSに上げたり。かわいいという評判で客足が伸びることはうれしいですが、盗撮するのは言語道断。
飲食店の人気女性店員は客につきまとわれたり、それが理由で辞めざるをえなくなるケースもある。怖い思いをさせるのは本当に申し訳ないですし、それで辞めてしまうのは店側としても本当に困る話です」(ラーメン店店主)
飲食店テロの加害者たちは、動画を見ると中高生や大学生と思われる若年層が多い。しかし、迷惑行為は決して若い子によるものだけではない。
「おじいさんがお冷やの入ったコップで入れ歯を洗っていたのをバイトの子が目撃しました。怖くて気持ち悪くて止められなかったそうです。バイトの子は誰も下げられないということで自分に頼まれ、下げて洗いました」(回転寿司店店長、以下同)
酔っ払い客もタチが悪い
SNSだけでは見えてこない迷惑行為……。
「しょうゆ差しをなめていた子は周りをキョロキョロ確認していました。彼らがあのような行為をするのは、悪いことだという意識が多少なりともあって、だからこそ“こんなことやっちゃう俺、ウェーイ”と、SNSに投稿するのだと思います。しかし、一方で、迷惑行為だと思っていない人も多い。入れ歯を洗ったおじいさんも悪いとは思っていないでしょう」
また、手を付けた寿司を戻すのは若い子だけではない。
「子どもが皿を取ったのに、“もう食べられないでしょ”とレーンに戻す親もいます。こちらが声をかけても“手を付けてないですよ?”という態度で……」
コロナ禍にあっても、衛生面で配慮が足りない人も。前出のラーメン店店主が嘆く。
「年配の人に多いのですが、備え付けの無料トッピングや調味料をスプーンやトングで取って、自分のスープに入れて混ぜる人もいます。そのスプーンなどをそのまま容器に戻す。トッピングもスプーンもすぐ取り替えなきゃいけないのですごく手間だしロスとなります」
迷惑行為に加えコロナ禍もあり、無料トッピングや調味料は注文制に変更した。
「また大人であれば、酒に酔った人も来る。店員やほかの客に絡む、水のピッチャーを直飲み、禁煙なのに“電子タバコだからいいでしょ”と言う人、ティッシュや酒の缶を丼に入れて帰る……。SNSでふざける若者も大問題ですが、大人、特に酔っ払った迷惑客も断罪されてほしい」(同・ラーメン店店主)
日本人の民度は……。
ポッドキャストでも配信中!
Spotify、Apple Podcast、Google Podcastでも配信しています。音声プレーヤーの右上にある購読ボタンでリンクを表示できます。
※最新エピソードの更新通知を受け取るには、Apple Podcast・Spotifyアプリから番組を「フォロー」してください。
【出演】
あっきー(芸能記者)
【パーソナリティ】
八木志芳(ラジオDJ)
【ご意見・ご感想】
メール:sjpodcast@mb.shufu.co.jp
お問い合わせフォーム:https://www.shufu.co.jp/inquire/s-josei/